ホステスプロの渋野日向子や国内開幕戦を連覇した岩井千怜、さらには前回大会優勝の鈴木愛ら、多数参戦するトッププロを差し置いて、ルーキーが最クローズアップ。
これは3月21日から23日に開催されるJLPGAツアー第2戦「Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント」(千葉県・紫カントリークラブすみれコース)に主催者推薦で出場する、青木香奈子のことである。
昨年11月のプロテストに合格したばかりだが、それまでに5回の受験に失敗。次がラストチャンスとして覚悟を決めて挑むべく、宮崎県フェニックスカントリークラブでのキャディーの仕事を辞めて、上京した。
練習に明け暮れて迎えたプロテストで初めて、最終に進出。26人の合格者のうち19位タイで滑り込み、24歳でプロへの道を切り開いたのだった。
今大会がプロデビュー戦となるが、すでに人気はルーキーの枠を超えていた。ゴルフ誌記者が解説する。
「お手本のように美しいスイングと、正確なアイアンショットが武器です。それに加えてキュートなルックスで天使のような微笑みを見せ、ファンをメロメロにしていますね。インスタグラムのフォロワーは、デビュー前から6万人超え。マイナビに所属すると、スポンサー契約のオファーが次々と舞い込み、インスタのプロフィール欄には、すでに9社ものスポンサー名が並んでいます。レギュラーツアーに出場するからには、虎視眈々と初優勝を狙っていると思いますよ」
3月28日から30日の第3戦「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」(宮崎県・UMKカントリークラブ)の出場も決まり、スーパールーキーが台風の目になれるのか。
(風吹啓太)