東京ドームで行われたドジャース、カブスとのプレシーズンゲームに、コンディション不良で欠場したのは、巨人の坂本勇人。代わりの三塁手として中山礼都がスタメン出場すると、7打数3安打。オープン戦でも打率3割越えと絶好調だ。
これに阿部慎之助監督は「十分、チャンスはあるよ」と、三塁手としての開幕スタメンの可能性を示唆したのである。
スポーツ報知のYouTubeチャンネル〈報知プロ野球チャンネル〉では、元巨人担当キャップの水井基博氏が、プレシーズンゲームでの打席をこう分析している。
「(安打した)3本とも芯を食ったのは少ないんですけど、ドジャース戦の1本は、バットを折りながらでも打つ瞬間の強さがあったからこそ、ライト前に落ちてるわけですよ。スゲェな~と思って。こんなに人って急激に成長するものなんですか、って言いたくなる。この2試合、バッター陣で存在感がいちばんあった」
ここで浮上してくるのが、主砲・岡本和真のあとを打つ「5番打者」としての起用だ。
5番候補の新外国人トレイ・キャベッジは、ドジャース戦で3打数1安打2三振、カブス戦は3打数無安打2三振だった。
「(キャベッジを)下位の方でゆっくり打たせたいな」
と語る水井氏は、
「5番問題、礼都選手でイケんじゃね、って思っちゃったんだけどな。だって、ずっと打ってんだよ。波なく、去年の終盤ぐらいから同じイメージできてるので…」
2024年の中山は、守備面の稚拙さから8月11日に出場登録抹消されたが、9月7日の最昇格後は24打数11安打。クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦では3番に座り、第5戦では決勝点となるソロホームランを放った。
阿部監督は外野での中山起用は考えていないというが、ならば開幕構想が「5番・中山」で固まる日は近い…のかもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)