2月の広告収入はなんと前年比の90%減。「中居ショック」をいまだ払拭できないフジテレビがドロ船と化している。〝性上納〟疑惑まで囁かれた女子アナたちは、寄らば大樹と居残る者、今こそ潮目と退社する者とに二分された。両者の明暗はクッキリとした様相が─。
フジテレビ関係者が打ち明ける。
「当初から局内では、第三者委員会が調査したところで『少し不適切な動きはあったかもしれないが決してクロではない』という玉虫色の発表に落ち着くとの見方が大半でした。端から大幅な刷新は見込めなかったのです」
フジテレビは3月末に第三者委員会による調査結果の発表を目指しているが、それを待たずに永島優美アナ(33)、椿原慶子アナ(39)が「ダブル退社」を発表。映画「タイタニック」さながら、沈没する船から女子アナたちが脱出を試みようとしているかのようだ。
「今回の上納報道によって、フジの人気アナたちは『プロデューサーと密接な関係があるから使われているのでは』といううがった見方が業界内でもされている。こうした憶測はネット上ではさらに顕著で、竹俣紅アナ(26)は『上納を拒否したから干されてしまった』といった真偽不明の噂がさも事実のように語られています。永島、椿原両アナは中居の騒動が起こる前に退社を決めていたといいますが、今も局に残るアナが『逃げられるものなら逃げたい』と考えても仕方のない話でしょう」(フジ関係者)
〝沈没の兆候〟は「中居問題」以前からあったようで、
「11年8月にフジの番組編成に不満を抱いた数千人が局を取り囲んだ『フジテレビ抗議デモ』あたりから、フジは『民放の雄』としてのオーラを失い、視聴率も伸び悩むようになっていた。22年3月に実施された『ネクストキャリア支援希望退職制度』で大物プロデューサーを筆頭に約100人の社員が逃げ出したことからも〝ドロ船〟化はすでに始まっていたのです」(放送担当記者)
今やエースを張る看板アナでさえも地位の下落が鮮明になっているという。同局のバラエティーに携わる制作関係者が引き取ってこう語る。
「フジがイケイケだった時代、看板アナはお茶の間の人気を下支えする存在でしたが、現エースの井上清華アナ(29)しかり、脚光を浴びる以上に『酷使されてかわいそう』と視聴者から同情の目で見られ、マイナスの印象さえ持たれています。もはや人気アナの意味合いが変わってしまったんです。早々にフリーに転じたアナたちも、こうした空気感を肌身で感じていたのかもしれません」
才色兼備の女子アナなら機を見るに敏とばかり、一足早く逃げ出していたのかもしれない。