ヤクルトに激震が走った。塩見泰隆外野手が左ヒザに重傷を負い、手術を受けることが判明したのだ。これに青ざめているのが、なぜか日本ハムの本拠地エスコンフィールド北海道の関係者だという。
というのも、ケガの発端となったのは3月22日、エスコンフィールドでのオープン戦。6回の守備でセンター前ヒットを塩見が捕球しようとしたところ、芝に足を取られて左ヒザを負傷した。これを見ていた日本ハムの新庄剛志監督は、
「大ケガにつながるから、言うのは言います。外野の芝が長いのか、土が軟らかすぎるのか」
球場サイドに苦言を呈していたのだ。きちんとグラウンドを整えていなかった日本ハム側に一定の責任があるとして、パ・リーグ関係者は次のように言及した。
「球界の暗黙のルールとして、日本ハムはヤクルトに、なにかしら水面下で保障をしなければいけないでしょう。両球団の間で近々、不釣り合いなトレードが成立してもおかしくありません」
塩見は2021年から2022年のセ連覇には欠かせない存在だったスピードスターだが、2023年に腰痛等で長期離脱したところ、チームは急降下。2024年は半月板手術でシーズンをほぼ棒に振り、やはりチームは2年連続5位となった。
大ケガに顔面蒼白となっているのは高津臣吾監督も同様で、
「就任6年目の高津監督は、今年が指揮官最終年というのが球団の共通認識となっています。ただ、続投するならば優勝しかありません。後任には池山隆寛2軍監督の名前がすでに挙がっています。ただでさえ村上宗隆の不在で戦っている今、戦力的に厳しくなっているのは間違いありません」(球団関係者)
代表取締役会長兼オーナー代行だった衣笠剛氏や、つば九郎の担当者が相次いで死去したスワローズ。悲しいニュースが続いた中で、反転攻勢のキッカケがほしいが…。
(佐藤実)