開幕から早々に同一カード3連敗を喫し、波に乗れないヤクルト。高津臣吾監督は頭が痛いところだが、それも山田哲人、村上宗隆、塩見泰隆まで、野手がとにかくケガで開幕に間に合っていなかったから。このうち山田は開幕2カード目の広島戦から1軍に合流し、試合に出ているが、調子は上がっていない。あまりに選手がいなさすぎて「見切り発車」するしかなかったのだ。村上と塩見の合流時期は未定で、
「昨オフにFAで獲得した茂木栄五郎がいなかったら、今ごろ1勝もできていないほどの惨状だったと思います」(チーム関係者)
とはいえ、高津監督に悠長に構える時間は全くない。コロナ禍でリーグ優勝、日本一になるまではよかったが、その後は4位以下のBクラス。これでは球団や親会社の評価もダダ下がりで、昨年も中日と最下位争いを演じてしまった。
その中日は今年、井上一樹監督に代わり、野球のやり方が変わってきている。一方で高津監督はというと、
「優勝以外は退任が既定路線、との情報が出るほど、続投のハードルは高いですね」(スポーツ紙デスク)
まだシーズン序盤なのに、退任カウントダウンだけは燕党も御免だろう。