阪神・藤川球児監督は4月13日、中継ぎで登板してきたドラ1ルーキー・伊原陵人を、今後は先発で起用する方針を明らかにした。
伊原はここまで6試合で8回1/3を投げて2安打無失点と、完璧な投球。セ・リーグ5球団とひと通り対戦を終えたタイミングで、藤川監督は次のように宣言した。
「伊原には次なるステージ、先発にいってもらう。今のポジションではもったいないというところですね。ドラフト1位らしく、全球団あいさつ回りじゃないけど、ビシッといったというところでは、もう十分じゃないかな。期待していますよ、そりゃ。新人王もありますしね」
4月19日の広島戦(甲子園)でのプロ初先発が濃厚だが、阪神OBの野球解説者・福原忍氏も、
「マウンドで動じない姿に驚きました。先発でも見てみたい」
ここまで中継ぎで完璧な投球を続ける伊原を配置転換できるのは、層が分厚いブルペン陣があってこそ。
抑えの岩崎優はここまで6試合で5セーブ1ホールド。2軍落ちしているセットアッパーのゲラは、間もなく1軍に戻る予定だ。さらには石井大智、桐敷拓馬の実績組も好調な上、及川雅貴はここまで7試合で防御率0.00と、完全投球を続ける。
指揮官の大きな期待を背負って、新人王戦線に躍り出ることができるか。
(石見剣)