今年40年目を迎えた長寿番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)の、仰天リニューアル情報をキャッチした。司会の黒柳徹子(81)と、“視聴率オトコ”のマツコ・デラックス(42)が番組で合体する計画が進行中というのだ。
「すでに編成に企画を通して調整段階ですが、4月、もしくは10月に向けて、マツコさんをレギュラーに加えた『徹子・デラックスの部屋(仮)』としてリニューアルする計画です」
そう語るのは、テレビ朝日の幹部社員である。
76年2月にスタートした「徹子の部屋」は、11年に8961回を数え、「同一司会者による最多放送回数記録」としてギネス認定された超の付く長寿トーク番組。ただ、昨年4月に放送開始時間を正午に変更してから視聴率が伸びず、今年は5%台を推移している。
今回のテコ入れに大きく影響しているのが他局の動向だ。
「視聴率でビリ争いをしているフジの『バイキング』が4月に大幅なリニューアルを敢行。日替わりだった司会を、坂上忍に統一して勝負に出る。このままでは最下位もありうる」(テレ朝社員)
「笑っていいとも!」のように、どんな長寿番組でも視聴率低迷が続けば「打ち切り」が宿命。だが、「徹子──」にはそれができない事情があるという。ベテランの放送作家が語る。
「テレ朝の上層部に聞いた話では、『徹子──』が終わるのは徹子さんに“もしものこと”があった時だけ。局側から引導を渡すことは絶対にありえない」
その理由は、視聴率では測れない「徹子──」の貢献度。これまでテレ朝のキャスティングの窓口として機能してきたというのだ。
「例えばテレ朝に縁がなかった大物俳優をドラマに起用したい時、徹子さんがじきじきに出演交渉をして“部屋”にお招きすることがある。徹子さんのオファーを断る人はいません。勝新太郎さんや石原裕次郎さんも、『徹子──』出演をきっかけに、テレ朝のドラマに出ていただいたそうです」(放送作家)
とはいえ、テレ朝は一部上場企業。視聴率ビリでは株主やスポンサーに示しがつかない。そこで番組復活の救世主としてマツコに白羽の矢が立てられたのだ。
「『徹子──』で共演して以来、黒柳さんはマツコさんが大のお気に入りで、マツコさんも“お母さん”と呼ぶ親しい仲。それだけに黒柳さん側からも異論はありませんでした。実際、昨年4月にマツコさんがゲストで登場した回では徹子さんと司会役を入れ代わり、『マツコの部屋』というテロップが流れたこともあります」(テレ朝社員)
マツコとの合体プランは徹子も了承済みなのだ。