3月30日付のオリコン週間CDシングルランキングにて、乃木坂46の「命は美しい」が初動50万枚を突破し、10作連続での1位に輝いた。この陰でアイドルファンを驚かせたニュースがあったのをご存じだろうか。2位と3位に「地方アイドル」がランクインしたのである。
2位に入ったのは名古屋を地盤とする「OS☆U」で、メジャーデビューシングルの「ガンガン☆ダンス/君のために…」が2万6331枚を売り上げた。3位には「CLEAR’S」の2ndシングル「ヨゴしたくないcry」が2万2699枚でチャートイン。こちらは全国8地区で活動する各CLEAR’Sの選抜メンバーによる楽曲だ。
「この2グループは“ロコドル(地方アイドル)”のなかでは有名なほうですね。1万枚売れれば大ヒットというロコドルの世界で、2万枚超えという実績は素晴らしい。とはいえ、この枚数でまさかオリコンの2位や3位が獲れるとは、本人たちもレコード会社も予想していなかったんじゃないでしょうか」(アイドル誌ライター)
ちなみに前週の2位はSHINeeの「Your Number」で13万1409枚、その前の週はEXILE「情熱の花」の6万6545枚で、今週と比べるとかなりの差がある。CDリリースの少ない年末年始なら2万枚でも上位を狙えるが、今回の3月30日付ランキングはそんなお正月効果もない普通の週。なぜこの週に限って2位のハードルが下がったのか、その理由を前出のライターが解説してくれた。
「ジャニーズや48グループはランキング1位にこだわりを持っているので、レコード会社がお互いの動向を見て、同じ週に有力なアーティストが被らないように細心の注意を払っています。今週は乃木坂46の1位が鉄板でしたし、翌週はNMB48とSKE48の直接対決も控えている。だからこのタイミングは穴場と言えば穴場だったんです」
ちなみに、2位のOS☆Uでは「ランキング10位以内」を目標にしていたそうで、メンバーは泣いて喜んだという。一方で、6位にきゃりーぱみゅぱみゅ、8位にアジカンことASIAN KUNG-FU GENERATIONもランクインしていた。アイドルの健闘を称える陰で、下位に沈んだ彼らの表情も気になるところだ。