芸能

バカリズムが明かした渋谷の「芸人狩り」、過去には「バンドマン狩り」の実例も…

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 お笑い芸人のバカリズム升野が、3月29日放送の「ニノさん」(日本テレビ系)にて、東京・渋谷で“芸人狩り”があった時代を振り返ってみせた。お笑いブームの頃は「みんな集団下校みたいな感じで固まって帰ってた」と告白し、ネットの検索キーワードで“芸人狩り”が急上昇するなど、注目を集めている。

 そのバカリズムは1995年デビューなので、おそらく1990年代後半に「ボキャブラ天国」などを中心に沸き起こった第4次お笑いブームの頃の話だろう。当時の渋谷はどんな感じだったのだろうか。

「1990年代前半にはチーマーが勢力を誇っていました。渋谷センター街を後ろ向きに歩いて、ぶつかった一般人にケンカを売っていたなんて事件があった頃ですね。その後の1990年代後半には、アメリカのギャングに影響を受けてカラーギャングが増えました。池袋のギャング団を取り上げた小説『I.W.G.P.』が流行ったのもこの時期です」(渋谷を知るファッション誌編集者)

 当時の若者の間では、夜のセンター街が物騒だというのはわりと共通認識だった。それが変わり始めたのは1999年、センター街の入り口に商業ビルQFRONTが建ったころだろう。TSUTAYAやスタバが入居する同ビルの登場で雰囲気が明るくなり、地元商店街や警察の協力体制も相まって、今のような夜でも誰でも歩ける街に変わっていったのである。

 一方、物騒だった1990年代にセンター街で被害に遭っていたのはお笑い芸人だけではない。当時はバンドマン狩りやメタル狩りといった事件が多かったのだという。かつてメタル系バンドでボーカルを務めていた女性が説明してくれた。

「バンドマンって服装や楽器ですぐ分かるじゃないですか。だからチーマーからよく因縁をつけられていました。殴る蹴るなんてのも日常茶飯事で、女性でも関係なく被害に遭ってましたね。友達のなかにはガラス瓶を投げつけられて、その破片が脚に刺さって取れなくなったなんてヒドい話もありました」

 やがて時代は変わり、かつてはチーマーやギャングに憧れたヤンチャな世代な若者たちの間でも、今では争いを好まないチャラいキャラが一般化。最近は街で芸人を見ると、競ってスマホで撮影するように変わってきた。無断撮影も迷惑ではあるが、いきなり殴られるのに比べれば、はるかにマシかもしれない。

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