芸能

バカリズムが明かした渋谷の「芸人狩り」、過去には「バンドマン狩り」の実例も…

20150401bakarhythm

 お笑い芸人のバカリズム升野が、3月29日放送の「ニノさん」(日本テレビ系)にて、東京・渋谷で“芸人狩り”があった時代を振り返ってみせた。お笑いブームの頃は「みんな集団下校みたいな感じで固まって帰ってた」と告白し、ネットの検索キーワードで“芸人狩り”が急上昇するなど、注目を集めている。

 そのバカリズムは1995年デビューなので、おそらく1990年代後半に「ボキャブラ天国」などを中心に沸き起こった第4次お笑いブームの頃の話だろう。当時の渋谷はどんな感じだったのだろうか。

「1990年代前半にはチーマーが勢力を誇っていました。渋谷センター街を後ろ向きに歩いて、ぶつかった一般人にケンカを売っていたなんて事件があった頃ですね。その後の1990年代後半には、アメリカのギャングに影響を受けてカラーギャングが増えました。池袋のギャング団を取り上げた小説『I.W.G.P.』が流行ったのもこの時期です」(渋谷を知るファッション誌編集者)

 当時の若者の間では、夜のセンター街が物騒だというのはわりと共通認識だった。それが変わり始めたのは1999年、センター街の入り口に商業ビルQFRONTが建ったころだろう。TSUTAYAやスタバが入居する同ビルの登場で雰囲気が明るくなり、地元商店街や警察の協力体制も相まって、今のような夜でも誰でも歩ける街に変わっていったのである。

 一方、物騒だった1990年代にセンター街で被害に遭っていたのはお笑い芸人だけではない。当時はバンドマン狩りやメタル狩りといった事件が多かったのだという。かつてメタル系バンドでボーカルを務めていた女性が説明してくれた。

「バンドマンって服装や楽器ですぐ分かるじゃないですか。だからチーマーからよく因縁をつけられていました。殴る蹴るなんてのも日常茶飯事で、女性でも関係なく被害に遭ってましたね。友達のなかにはガラス瓶を投げつけられて、その破片が脚に刺さって取れなくなったなんてヒドい話もありました」

 やがて時代は変わり、かつてはチーマーやギャングに憧れたヤンチャな世代な若者たちの間でも、今では争いを好まないチャラいキャラが一般化。最近は街で芸人を見ると、競ってスマホで撮影するように変わってきた。無断撮影も迷惑ではあるが、いきなり殴られるのに比べれば、はるかにマシかもしれない。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    「王座戦」初防衛に王手をかけた「鬼神・藤井聡太」の勝利の方程式は「パイナップル・キノコ抜き・室温20度」

    いくら漫画でも、こんな展開は描けない。将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が9月18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで行われ、午前9時の対局開始からわずか30分で76手まで進む「AI超速将棋」を藤井聡太七冠が制して2連勝。王座戦初…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
巨大怪物ザメ「メガロドン」を食い殺した「地球最恐の肉食クジラ」狂暴伝説
2
【独占インタビュー】「虎に翼」でブレイク…山﨑翠佳「高校3年生で妊娠の少女」俳優人生を決定づけた主演作の現場
3
【緊急】中日に「異常事態」発生!退団即呼び戻し&指導経験ゼロの「球団広報」がコーチ就任って…
4
野人・岡野雅行が学んだウソのような高校の実態「これは刑務所か軍隊か」地獄の日々
5
【場外激突】フジテレビを「日本シリーズ出入り禁止」にしたNPBの横暴にスタッフ怒髪天!