昼の時間帯で独り勝ちを続ける宮根誠司(51)に挑むべく、3月30日から安藤優子(56)の情報番組がスタート、ワイドショー戦争が始まった。だが、開始早々にダブルスコアで惨敗。その結果に安藤は──。
「ある局の独占状態になっている。ここで打って出なければ」
3月27日、定例会見でこう意気込みを述べたのはフジテレビの亀山千広社長である。名指ししたのは月~金曜日の午後1時55分から放送されている、宮根が司会を務める「ミヤネ屋」(読売テレビ)だ。
フジは12年4月、同時間帯に「知りたがり!」を、13年4月から「アゲるテレビ」を「ミヤネ屋」にぶつけるもいずれも撤退。社長の肝いりで約1年半ぶりに安藤をメインキャスターに据え「直撃LIVEグッディ!」で「打って出た」のである。
「番組開始の直前ギリギリまで方向性などが定まらず、安藤さんは機嫌が悪くイライラしっぱなしでした。ニュースキャスターが長いだけに、頭の中はジャーナリストのまま。視聴者である主婦の目線では、なかなか考えられないのでしょう」(フジテレビ関係者)
安藤の逆立つ感情の矛先は番組制作スタッフに向かう。会議で、スタッフから出てくる企画や提案に、
「コンセプトがおかしいでしょう!」
「知りたいことを知らせると言っても十人十色でしょう」
スタッフが、視聴者の要望に応じて番組を変えていく旨を伝えると、
「まだ変わるの!?」
「どんどんコンセプトが変わる、あれも入れる、これも入れる、何なのこれって! こんなにコロコロ変わって大丈夫なの!」
と、放送開始前から終始当たり散らしていたのだ。
2時間ほどのナマ番組には通常100人以上のスタッフが必要だ。安藤の「全ダメ出し」はすぐに広がり、恐れをなして思うように人数がそろわない。すると安藤は、
「取材スタッフが足りないでしょう!」
とこぼし、最後には、
「柱がしっかりしていないと話の持っていきように困る!」
と大噴火を起こしたのだった。
険悪な舞台裏を抱えながらのスタートとなった「グッディ!」だが、この日の「ミヤネ屋」の視聴率7.3%に対し「グッディ!」はわずか3.6%で、ダブルスコア以上の差をつけられての敗戦となった。
主婦層と同じ目線で、庶民的な発言を求められるのが昼のワイドショーだが、2匹のフレンチブルドッグを飼う安藤は、開始翌日の放送で“庶民”とかけ離れた自身の私生活をサラッと言ってのけた。
「ふだんは(犬の御飯は)手作りで、ササミとかサーモンとか“タイ”とか食べてますよ」
高級な服を着ながら作り笑いで披露したエピソードが主婦層の反感を買ったのか、この日で勝負ありの結果となってしまった。
「『ミヤネ屋』は8.4%と視聴率を戻しました。ところが『グッディ』は午後1時55分からの1時間は2.2%、午後2時55分から55分間は2.8%となり、4倍もの差がつきました。報道色が強く、柔らかいコメントができない安藤さんは昼下がりに観るキャラじゃないのでしょう」(前出・フジテレビ関係者)
安藤抜擢は亀山社長の肝いりだったが、局内では、「なぜ安藤を昼に?」との声がいまだ根強い。
屈辱の大惨敗にさらなるイライラを募らせたのかと思いきや、数字を知った安藤は、
「視聴率は関係ない」
と意外な反応を見せたという。制作会社の関係者が語る。
「スタートしてからは機嫌がいいですよ。ニュースの時は終わってからも会議があります。木村太郎さんのダメ出しがあったりして帰宅が遅いのに、今はすごく早い。気を遣う人がいないですからね。本人は『案外楽ね』とルンルン気分ですよ」
惨敗のたび、この時間帯を再放送番組で埋めてきたフジテレビ。前日の「ミヤネ屋」を買って再放送したほうがマシか!?