4月15日スタートの主演ドラマ「Dr.倫太郎」(日本テレビ系)第1話の視聴率は13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。あの2013年の大ヒット作「半沢直樹」(TBS系)の熱狂ぶりがウソのような数字である。
思えば「半沢バブル」で、堺雅人(41)の人気と知名度は飛躍的に上昇。ビールや携帯電話などのCMにも次々と出演し、テレビ画面で見ない日はないほどの状態だった。
ビデオリサーチの「テレビタレントイメージ調査」によると、2014年2月度の「男性タレント人気度上位50」で、堺は阿部寛、明石家さんま、福山雅治に続く4位にランキング。まさに「半沢バブル」真っ只中である。それが2014年8月度では20位に下がり、今年2月度の調査ではさらに29位にランクダウンしている。これは主演ドラマの視聴率ともども、堺がいよいよ凋落の一途を‥‥という未来を暗示しているのか。
「いや、異常だった人気が順当なところに落ち着いてきたということでしょう」
と話すのは、広告代理店スタッフである。
「というのも、2015年2月度のテレビCM放送回数ランキングを見ると、堺は関東地区で出演CMの総放送回数が1281回で9位、関西地区では1185回で8位と、いずれもトップ10入りの露出度。スポンサーにとっては、安定して企業イメージに寄与する優良タレントだということに変わりはない。今後も、必ずしも視聴率や人気ランキングとは直接リンクするわけではなく、『順当なCM起用』が期待できるのではないですか」
堺には、来年のNHK大河ドラマ「真田丸」主演という大仕事も待っている。
「そこでまたプチ堺ブームがくるかも。それなりの人気とイメージと露出度を持つ、中庸な存在感を維持していくことでしょう」(スポーツ紙デスク)
あのルックス、たたずまいのごとく、堅実に生き残っていきそうだ。