山下智久主演の「アルジャーノンに花束を」(TBS系)が今月10日からスタートしている。しかし放送終了後、ネットでは「演技が酷すぎる」「台詞に抑揚がなく、何も伝わってこない」など厳しいコメントが殺到した。山下は10代の頃からその端正な顔立ちでファンを魅了し、ドラマ・映画と活躍してきたが、彼に浴びせられる批判についてあるテレビ雑誌記者は語る。
「山下は演技の際、表情のバリエーションが乏しいのが弱点です。ドラマ『クロサギ』(TBS系)のような、クールで陰のある役柄ならば誤魔化せましたが、個性的な演技が必要とされる作品ではその振り幅に限界が見えてしまう。新境地を予感させた『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)でも、結局『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)での窪塚洋介の演技をそのまま模倣したかのような言動で、一部視聴者からは批判された過去もあります」
そして今回の「アルジャーノンに花束を」に対する辛辣なコメントの中でも、特に多いのが2002年にフジテレビ系で放送されていた過去作と比べ「演技、作品共にユースケ・サンタマリア版の方がよかった」という声だ。
「2015年版の放送によって、ユースケ主演の旧作評価が高まっていますが、山下を叩くための材料として使っている人も多い。ユースケ版は当時、2話目にして視聴率が1ケタに落ち込み、演技もそれほど絶賛されているというわけではなかった。13年も前のドラマですから、今は視聴者の頭の中で美化されているのかもしれません。とはいえ、これだけユースケに絶賛の声が集まれば今後、彼の主演ドラマの企画が持ち上がる可能性もある。ユースケはここ数年ドラマで主演はしていませんから、もし決まれば彼が山下に感謝することになるのでは(笑)」(前出・テレビ誌記者)
まさか山下のおかげで演技が再評価されるとは、ユースケ本人も想像していなかった!?