88年にリリースされるもこれまであまり注目されてこなかった反原発ソング、RCサクセションの「サマー・タイム・ブルース」とザ・ブルーハーツの「チェルノブイリ」が、福島の原発事故以降、注目を集めている。
「『サマー・タイム・ブルース』は反戦、反核がテーマのアルバム『カバーズ』に収録予定でしたが、レコード会社の意向により発売中止に。『チェルノブイリ』のほうは、所属していたレコード会社から発売許可がおりず、自主制作レーベルで発売されました」(音楽ライター)
そして80年代は、“性的な歌詞”がたびたび問題となり、歌い手たちに「規制」という摩の手が伸びた。
社会現象を巻き起こしたおニャン子クラブのデビュー曲にして代表曲といえば「セーラー服を脱がさないで」。軽いタッチではあるものの「肉体関係を表す表現」があるとの理由で、一部の局で放送自粛とされた。
「ほかにも、原由子のソロデビューシングルの『I LOVE YOUはひとりごと』は、“いっちゃいそう”という女性の独り言という設定の歌詞が問題視され、ツービートの『俺は絶対テクニシャン』も、“パコパコ”などの歌詞がアウトとされ、それぞれ放送禁止扱いに」(芸能ライター)
性的というわけではないが、松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー」も、歌詞が個人の宣伝になるとの理由で、NHK「レッツ・ゴー・ヤング」出演時に、「伊代は」の部分を「私は」と歌ったエピソードは有名である。
そして、パワーがあふれ過ぎた90年代に続いていく。