アメリカの対テロ・アフガン戦争をテーマに、長渕剛が02年に発売したのが「静かなるアフガン」だった。
「歌詞の中の『アメリカが育てたテロリスト』といったアメリカを批判する過激なフレーズがズラリと並び、ほとんどの局で放送禁止となりました」(音楽ライター)
aikoも紅白出場時に、「ボーイフレンド」の歌詞中の「テトラポット」が登録商標ではないかと問題になった。
「しかし、商標は『テトラポッド』で歌詞を変更せずに済みました」(音楽関係者)
また、ハイウェイ61の「サヨナラの名場面」は、
「中島みゆきの『ファイト!』に類似していると騒動になり、のちにシングルとこの曲を収録したアルバムの発売中止を発表しています」(前出・音楽ライター)
ほかにも、シーモネーター&DJ TAKI‐SHITの「半熟ラバーズ」は、名前のとおり下ネタの歌詞が不適切であるとして、多くのラジオ局で放送禁止に。サザンオールスターズの「TSUNAMI」も東日本大震災の被災者の気持ちを最大限考慮するとして、放送自粛されたが、現在は放送されている。
音楽は作った人の主張を乗せたアート。なんでもかんでも規制せず、その思いをよく汲み取ったうえで、どこに問題があったのかをファンが納得する形で提示してもらいたいものだ。