独立騒動が明るみに出たのは、滝沢氏の親族の葬儀。ここに供花した能年の肩書に「株式会社三毛&カリントウ」との文字があったのだ。この会社は実在し、今年1月に設立されたばかり。代表取締役が能年で、取締役には滝沢氏も名を連ねている。事業目的には「芸能プロダクションの経営」の記載も。芸能コメンテーターの松本佳子氏によれば、
「これは独立と見られてもしかたがない。節税対策のための個人事務所であれば本人と親族で作るはずだからです。ただ、金銭問題で独立すると、芸能界では仕事ができなくなってしまう」
能年の所属事務所の社長もツイッターで、
〈善人の仮面をかぶって恩人ぶって近付いて来て洗脳しようとする悪党がいつの世にも何処にでもいるな〉
と心情を吐露した。能年と事務所側とのすれ違いはどこで生まれたのか。芸能関係者が語る。
「事務所側は、あまちゃんイメージ脱出のため仕事を選びに選んでいた。ドラマや対談のオファーは多くあったが、活動をCMにしぼった。結果、満を持して挑んだ2本の映画は失敗。絶頂時にメディア出演を抑えたことが今ではアダとなっている。世間知らずのまま売れてしまうと『給料がもっともらえる』との周囲の声に気持ちが動くものです。仕事が迷走している時に信頼する恩師から言われたとしたら、なおさらでしょう」
くだんの会社を訪ねるとそこは一軒家。表札には“能年社長”の会社を含めて4つの組織名が。人影はなく、応答もない。隣家の表札が滝沢氏の所属する事務所社長と同じため、関係を聞いてみたところ、女性がこう答えた。
「確かに夫は隣の方と事業をしているが、一緒に住んでおらず、私は娘と2人で住んでいるだけで何も関係ないし、わからない」
「あまちゃん」でも家族経営の個人事務所に所属する役柄だった能年。おら、ドラマと同じで活躍するだ!とはいかないようである。