NHK朝の連ドラ「あまちゃん」で、一躍国民的女優となった能年玲奈に“一発屋女優”の危機が迫っている。
事の発端は、今年1月に能年が代表取締役とする会社を設立。これが現在所属している事務所の怒りを買い、あわや「芸能界から追放か!?」というほどの騒動になっているのだ。
能年が会社を立ち上げた背景には、所属事務所への不満があると一部週刊誌が報じている。
記事によると能年は、多忙を極めた「あまちゃん」撮影時の月給が5万円で、肌着を買うのにも苦労したことや、慣れない現場マネージャーの失態に難儀させられたという。
だが、芸能ジャーナリストはギャラの件に関して事務所を擁護する。
「能年は中学卒業後、兵庫県神崎郡神河町から上京しました。その2年後に映画『告白』で女優デビューしますが、セリフもない一生徒役。正直『あまちゃん』でブレイクするまで、生活の面倒を見ていた事務所の投資額は一千万はくだならいはず。知っての通りNHKのギャラは安いですから、能年にかかるさまざまな費用を考えれば、この時点ではまだ事務所の持ち出し状態だったでしょう。現在大ブレイク中の吉田羊でさえ、01年の舞台デビューから13年後の『HERO』出演直前まで、事務所に借金がありましたからね」
では、なぜ今、能年はバッシングの憂き目に遭っているのだろうか?
「『あまちゃん』でいきなり全国区になった能年には、大きな達成感があったと同時に、ある種の燃え尽き感もあったのではないでしょうか。そんななか、事務所の処遇に対する不満を抱くようになり、それを後押しする人物がいたことで、会社設立という暴挙に出たのではないかと思います」(前出・芸能ジャーナリスト)
事務所独立ともなれば、芸能界を干されるのも必至。女優としての若くいい時期を失うどころか、能年が熱望する「あまちゃん」続編の夢も絶たれることになりかねない。
能年には、周囲の大人の思惑に利用されずに、天真爛漫な笑顔でこれからもファンを魅了してほしいものだ。