日本テレビ系で7月から放送されるドラマ「デスノート」のキャストが発表された。主人公の夜神月(やがみライト)を演じるのは、イケメン俳優の窪田正孝(26)。窪田の起用に女性ファンからは歓迎の声もあがるなか、原作ファンからは落胆の悲鳴が沸き起こっている。
そもそもの問題は、東大(原作では東応大)にトップ合格するような天才であるライトが、このドラマ版では“どこにでもいるような大学生”という設定に置き換わっていることだ。原作も映画版もファンだというテレビ誌ライターが解説する。
「ドラマ化に際して原作にはない要素を追加することは珍しくありませんが、今回は原作の設定そのものを変更しています。しかしデスノートの魅力は、ライトとLという2人の天才が繰り広げる緻密な頭脳戦。憎らしいほどに頭の切れるライトが主人公だからこそ、本来なら敵役のLにも感情移入できるという巧みなストーリー構成が、面白さを際立たせていたんですが‥‥」
ライト役の窪田は演技派との呼び声も高く、連ドラの主役になること自体はおかしくない。だが、今回のドラマでは、ライトの隠れた天才ぶりが開花するというストーリーだと予想される。その天才性を窪田は演じきることができるのか。
「映画版でライトを演じた藤原竜也は、15歳で舞台『身毒丸』の主役を射止めたときに“天才新人”と呼ばれるなど、稀有な天才性を感じさせる役者でした。もちろん窪田くんも優秀な俳優だと思いますが、正直なところ彼からはライトの雰囲気が匂ってこないですね」(前出・テレビ誌ライター)
もちろん、窪田が素晴らしい演技でライトを演じる可能性もなくはない。本人はライト役に関して「プレッシャーです」と語っているが、ぜひそのプレッシャーをバネに、原作ファンも納得できるライト像を作り上げてほしいものだ。