女優の松岡茉優が5月30日放送の「ENGEIグランドスラム」(フジテレビ系)にて、初のゴールデンタイムMCを務めた。ナインティナインとともにMC席に陣取った松岡は、大先輩を前に臆することなく自分らしさを発揮。二十歳にして早くも安定したMC力を発揮している。
「彼女の魅力は、そのバランス感覚ですね。すでに十分な知名度があるのに、『ENGEI』でMCとして登場した時には『本日は申し訳ございません。お邪魔いたします。有難うございます』と徹底的に低姿勢で通していました。それでいて笑顔を絶やさず、各芸人の芸にもしっかりと注目している。MCに必要な要素を完璧に備えています」(テレビ誌ライター)
同番組で松岡は、随所で印象的なトークを展開。ピースに対しては「このキャラ大好きです。女性はみんな大好きですよね?」と女子の気持ちを代弁。NONSTYLEのドヤ顔には「見逃したー!」と絶叫し、視聴者の注意をひいてみせるなど、二十歳とは思えない気配りぶりを発揮していた。
その松岡は現在、「オサレもん」(フジテレビ系)でもMCを務めており、共演のおぎやはぎからは「女優がダメになってもOKだね」と称賛されている。その「オサレもん」で見せたあるシーンが、松岡の真骨頂を表わしていると語るのは、前出のテレビ誌ライターだ。
「リズム芸人のバンビーノが、松岡の頭をヘッドロックで押さえつけたんです。すると松岡がバンビーノに蹴りを入れて引き離し、ニラみつけながら『調子に乗るな!』と一喝。この時の目力はまさに、女優・松岡茉優のそれでした」
実際、女優としても演技力に定評のある松岡。「あまちゃん」で注目される以前から映画などに多数出演しており、2012年の映画「桐島、部活やめるってよ」では、爆笑問題の太田光に「一人だけ上手すぎて、浮いちゃってるの」と絶賛されていたほどだ。
「あまちゃん」では能年玲奈や橋本愛、有村架純といった若手女優らも知名度を上げたが、松岡はバラエティ番組にも進出。女優とMCを両立できる理由は、頭の良さにあるという。以前、松岡を取材したことがある週刊誌記者が語る。
「とにかくインタビューでの受け答えが素晴らしいんです。『桐島、部活やめるってよ』の野崎沙奈役と、『あまちゃん』での入間しおり役を比較した質問では、即座に共通点を見出していました。また『オサレもん』では、芸人さんの細かい動作や小道具まで覚えているので、おぎやはぎから『気持ち悪い』と言われるほど。頭の回転が速く、笑顔を絶やさないので、取材した人はみんな彼女が好きになるんですよ」
そんな松岡はかつて、日本テレビ「エンタの神様」を毎週見ており、MCの白石美帆に憧れていたという。その白石がMCを務めはじめたのは25歳のとき。早くも二十歳にして同じポジションをつかんだ松岡は今後、ゴールデンタイムの顔になっていく可能性が高そうだ。