女優の松岡茉優が、今年公開予定の「勝手にふるえてろ」にて初の映画主演を務めることがわかった。もとより演技の上手さには定評があり、22歳になったばかりの松岡に“恋愛未経験のOL”はぴったりの役に思われる。だがファンのほうは「演技は上手いんだけど‥‥」と、イマイチ浮かない顔だというのだ。テレビ誌のライターが耳打ちする。
「彼女は性格が良く、MCをこなせる頭の良さを備え、演技力も若手ではトップクラス。しかし正直なところ、女優としての“華”に欠けるんですよね。助演なら最高の演技を見せてくれますが、いざ主演となった場合には作品全体が地味になる恐れもあるのです。そんな心配が杞憂に終わってくれればいいのですが‥‥」
確かに松岡の主演ドラマを振り返ってみると、15年の「She」(フジテレビ系)は“主人公不在”という実験的なスタイルを取っており、16年の「その『おこだわり』、私にもくれよ!!」(テレビ東京)は、彼女自身が本人役で出演するフェイクドキュメンタリーの手法を採用。同年の「水族館ガール」(NHK)は桐谷健太とのダブル主演であり、純粋な主演作はないに等しい状況なのである。
その一方でNHK大河ドラマの『真田丸』にも起用されたり、バラエティ番組『オサレもん』(フジテレビ系)ではおぎやはぎと一緒に番組MCを務めるなど、使い勝手の良さはピカイチ。若手の中では群を抜く存在感を示しているのだ。そんな松岡のパーソナリティについて、テレビ誌のライターが続ける。
「共演者や制作陣、さらには取材陣など、松岡に会ったことのある人は口を揃えて『彼女はイイ子だ』と言うんですよ。だから今回の映画がたとえ興行的に失敗したとしても、それが黒歴史になることはなさそうです」
果たして「最強の脇役」松岡の映画主演は吉と出るか凶と出るか。結果がどちらに転ぶにせよ、彼女の味方が増えることはあっても減ることはないのかもしれない。
(金田麻有)