先のフジサンケイレディスクラシック(4月24日~26日)で初優勝を飾った美人女子ゴルファー藤田光里(20)がピンチに陥っている。専属キャディの「不適切な言動」でマスコミとLPGA(日本女子プロゴルフ協会)を敵に回すトラブルが発生。試合をドタキャンするハメになったのだ。
発端はフジサンケイレディスで5メートルのバーディーパットを沈め、初Vを達成した瞬間だった。藤田は一目散に16歳年上の専属キャディ・O氏のもとへと駆け寄り、ガッシリと熱い抱擁。O氏は藤田を抱き締めながら「いい子、いい子」と頭をなでたのだが、この「通常のゴルファーとキャディの関係とは思えない行為」が物議を醸したのだ。カメラマンが言う。
「LPGAの樋口久子相談役から『選手は子供じゃないので、頭をなでるのはやめてほしい』と、いさめられていました」
この抱擁に関し、「ただならぬ仲」を疑った「週刊現代」がO氏を直撃。2人の関係を問いただすと、O氏は藤田と恋人関係にあるともないとも取れる、曖昧な返答をしたのだった。
だが、ここでO氏はまた問題発言を繰り出した。
「僕はもっとキャディが注目されてもいいと思っています。僕は武豊さんのようになりたい。武さんが乗ると、人気の薄い馬でも一気に人気が高まるでしょう?」
ゴルフ専門誌記者が明かす。
「一見、キャディの地位向上を願うようにも聞こえますが、プロゴルファーやLPGA関係者からは『何様のつもりだ。馬とゴルファーを一緒にするな』と怒りの声が噴出しました」
O氏はさらに、マスコミとも揉め事を起こした。
「初V後、雑談中の報道陣のそばを通りかかり、『(あの優勝は)まぐれだよ』という言葉が耳に入ると、『まぐれってどういうことですか』と迫り、一触即発の事態になったんです。『2勝してこそ』という意味合いにもヘソを曲げ、翌週には囲み取材中の報道陣の輪に、『邪魔だ』とわざとぶつかる行為に出て、記者と大ゲンカになった。O氏の『マスコミは皆、敵だ』と言いたげな態度に、両者の溝は深まり、事態を知ったLPGAもこの騒動を問題視しました」(前出・カメラマン)
パートナーの言動で次々とトラブルが発生し、トバッチリを受けた藤田とO氏の間には険悪な空気が充満していく。
「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン(5月22日~24日)で、プロアマ戦と夜のパーティに出席したにもかかわらず、翌朝、姿を見せずに試合をドタキャン。クラブハウスには『体調不良』と貼り出されていましたが、理由はO氏とのケンカでした」(前出・カメラマン)
大会前日のプロアマ戦は通常、プロとそのキャディ、アマチュア3人にハウスキャディの計6人でラウンドし、試合の冠スポンサー(主催者)をもてなすもの。スポンサー側の参加者は、人気選手とラウンドできるとあって、楽しみにしているイベントである。ところが、ここでもまさかの事態が勃発していたのだ。LPGA関係者が嘆息する。
「初優勝したばかりで、あの美貌と笑顔の藤田となればなおさらで、ワンポイントレッスンも期待する。ところが、O氏はキャディ業務を怠るどころか藤田と口論を始め、場が凍りつくような態度もあったようなんです。不快感を抱いたスポンサー側がLPGAに通告し、事態が発覚。トーナメント規定の『キャディはエチケットとマナーを守る』に違反したと判断され、コトここに及んで、ヨネックスレディスゴルフトーナメント(6月5日~7日)までのO氏の職務停止が言い渡されました。藤田に対しては、キャディの行動についての注意処分でした」
藤田は処分直後のリゾートトラスト・レディス(5月29日~31日)も「左手首痛」を理由に欠場。
おそろいの指輪をする藤田と「恋人キャディ」O氏は、はたしてコンビ電撃解消、破局という痛恨のミスショットに及ぶのか──。