昨年、杉本が不整脈によりイべント会場より緊急搬送される事態が起こったが、幸い大事には至らず、その後も活躍を続けている。しかし不整脈は今や3人に1人とも言われている。いったい不整脈とはどのようなものなのか。不整脈について、国立循環器病研究センターはこのような見解である。
「不整脈は、脈の打ち方がおかしくなることを意味する。この中には異常に速い脈(頻脈)や遅い脈(徐脈)も含まれます」
普通、不整脈に気づくのはドキドキ動悸がしたり、脈をとってみると、どうも異常に遅かったり、逆に速すぎたり、または飛んだり、不規則になったりしている時が多いが、自分ではまったく気がつかないのに、心電図でわかる場合もある。このような多くの不整脈は「期外収縮」と呼ばれるものだ。
「心臓に病気を持つ人だけではなく、病気を持たない健康な人でも起こるもので不整脈を訴える人の9割が期外収縮」(前出・国立循環器病研究センター)
杉本は、倒れた当時、こう話していた。
「突然、血の気が全部引いていくような気分になった
朝は何ともなかったので自分でも驚いている」
不整脈には怖い不整脈と怖くない不整脈があるといい、期外収縮による不整脈は怖がる必要はないという。しかし、普段からの注意が肝要。管理栄養士の中川孝子さんが話す。
「不整脈が起こる大きな原因は、自律神経の乱れとストレス。ビタミンAを含む緑黄色野菜や乳製品を積極的に摂取するとよい」
ただしあまり症状が長く続いたり頻繁に起きたりする場合には医療機関に相談するほうがよいだろう。