今月6日に福岡ヤフオク!ドームで行われたAKB48 41stシングル選抜総選挙はHKT48・指原莉乃の首位返り咲きで幕を閉じた。数々の名(迷)スピーチが誕生した今回の総選挙。結果とともに注目が集まったのは、やはりスピーチの内容だ。
AKB48グループの総監督を務め、今年12月の卒業を発表しているAKB48・高橋みなみは自己最高の4位にランクイン。今回が最後の総選挙ということもあり、今までの集大成となる8分を超える感動のロングスピーチを披露した。今回の総選挙を生中継していたフジテレビが放送中に実施した最もいいスピーチをしたメンバーを決める視聴者参加型の投票企画「スピーチ総選挙」でも、2位のNMB48・山本彩(総選挙では6位)の約2倍の票数を集め、ダントツの1位に輝いている。
高橋の8分というスピーチ時間は今回の総選挙では最長の尺。今までの総選挙で名演説を披露してきた彼女だけに聞き耳を立てていた人も多く、長さを苦に感じなかった人も多かったという声もある。だが、スピーチは長ければいいというわけではない。延々と似たような内容を繰り返し、会場の空気をしらけさせたメンバーも多数いる。
「特にひどかったのは16位の武藤十夢、10位の横山由依(どちらもAKB48)。武藤は総選挙では今回が初選抜、今回のシンデレラガールと呼べる存在でしたが、熱くなりすぎるあまりに6分にも及ぶ無駄なスピーチを展開。テレビ中継では途中でCMが入りましたが、内容を知った視聴者からは『CMが入ってくれてよかった』という声が圧倒的です。横山の場合は次期総監督のための尺だったのかはともかく、『ん~、わかんないなぁ…。どうしよう…』などの言葉を繰り返し、何度も中断。まったく締まらないうえに7分超えという放送事故レベルで、司会の徳光和夫に勝手に強制終了されましたからね。今回のグダグダ総選挙の戦犯ですよ」(アイドル誌ライター)
1位の指原のスピーチ時間は約4分、2位の柏木由紀、3位の渡辺麻友(どちらもAKB48)は3分台。3位の渡辺にいたっては「時間がないですよね?」と中継特番の放送時間を配慮してスピーチを切り上げる始末。上位メンバーの喜びのコメントを楽しみしていた大半のファンがおおいに落胆する結果となった。
昨年の総選挙は10位と大健闘し、今年の総選挙でも台風の目となることが予想されていたSKE48の須田亜香里は18位にランクダウン。まさかの選抜落ちとなり、悔し涙を流した。思い起こせば、須田も去年の総選挙でだらだらスピーチを披露し、おおいに叩かれている。横山、武藤の2人が須田の二の舞にならなければよいが。
(石田安竹)