放送前から主演・AKIRAの演技力が問題視されていたドラマ「HEAT」(フジテレビ系)が7月7日に初回を迎え、平均視聴率6.6%と惨敗に終わった。ところが、視聴率を超越して注目を浴びた役者がいる。
「稲垣吾郎の株が上がりましたね。最初からわかっていたこととはいえ、やはりAKIRAが出てくると学芸会になってしまう。脇を固める田中圭や佐藤隆太の演技力の高さも再確認できましたが、いかんせん華や引力といったスター性が足りない。ドラマ開始10分ほどで稲垣の出番となりましたが、いきなり画面が華やいで吸い寄せられました。稲垣はこのドラマで、役者としての力量を再評価されますよ」(テレビドラマプロデューサー)
稲垣がこのドラマで演じているのは、エレガントさと冷徹さという二面性を持ち合わせた辣腕社長役。これまで、ヒーローもヒールも経験してきた稲垣が、その演技力を存分に発揮できる役どころだ。
「GACKTでもハマリそうな設定ですが、稲垣と違ってリアリティがない。こんな社長っていそうだなと思わせてくれる稲垣は、いい役者に成長したと思います」(舞台演出家)
放送後、ネットでも「ゴローちゃんハマリ役」「ゴローちゃんが出てくると安心する」などの書き込みが。役者・稲垣吾郎にとっては好条件なドラマなのかもしれない。