9月1日に放送されたドラマ「HEAT」(フジテレビ系)の最終回の視聴率が3.9%だったことがわかった。同ドラマは、6話で2.8%という低視聴率を記録したが、以降は数字を下げることがなかった。
「最終話はライバル役の佐藤隆太が火災現場に取り残され、AKIRAが救出するという『海猿』のようなシーンが見せ場でした。しかしAKIRAは直前まで脇腹から流血し、立ち上がるのもやっとだったにもかかわらず、突然、消防服を無断で奪取し、火の中に突入。そして1人で身長180近くある佐藤を担ぎ、爆発の中から脱出するという、ありえない展開だったのです」(テレビ誌記者)
これには視聴者も「消防士でもない一般人が勝手に突入するとかありえないだろ!」「佐藤隆太が取り残されるって、まんま海猿じゃん!」「火災の演出がショボすぎる!」といった厳しい声が殺到した。
また今回、視聴率が上昇した理由は本編の内容以外にあるという。
「この日、フジテレビは19時から『ワールドカップバレー』を放送していました。試合時間が延長したため『HEAT』は65分遅れの放送となりましたが、バレーの視聴率は16.4%と高かったため、後番組の『HEAT』の数字に貢献したようです。さらに、この日はオリンピック・エンブレムの取り下げに関する話題が世間を騒がせましたから、その時間にいつも放送されているニュース番組を見ようとチャンネルを変えた視聴者も多かった。その結果、視聴率が上昇したのではないでしょうか」(前出・テレビ誌記者)
最後まで低視聴率に苦しむこととなった「HEAT」。今後は映画化も予定されているが、「HEAT」も一度、オリンピック・エンブレムのように白紙撤回を考えるべきかもしれない。
(森嶋時生)