視聴率低迷に喘いでいた大河ドラマ「花燃ゆ」(NHK)。7月12日放送からは長州藩主・毛利敬親の奥方・都美姫が住まう「奥御殿」に舞台を移し、女たちの人間模様を描く展開となった。期待の表れか、視聴率は前週より2.1ポイント上昇し、12.4%。このままV字回復となればいいのだが、そうはうまく行きそうにない。
「放送前の予告で、『新・花燃ゆ』と打ったタイトルを見て興ざめしました。本編はこれまでどおり『花燃ゆ』でしたが、タイトルは看板ですからね。そう簡単にいじるものではない。数字が悪かったとはいえ、半年間見せてきたドラマを作り手自身が否定しているのかと思いました」(民放関係者)
また、新展開の内容についても賛否両論。「テンポがいい」「面白い」「視聴率が低いのは井上真央のせいではない」などの好意的な意見もあれば、「これまでと全然違う」「脚本が悪い」「大奥をやるならこの時代、この場所でなくても」など手厳しい声も。
「たくさんのイケメン俳優が登場していた前半とうってかわって、新章は松坂慶子、田中麗奈、石橋杏奈ほか、乃木坂46の10人も登場するなど女性ばかり。内容も家族の絆から『奥』での立身出世に変わるようです。この変貌ぶりに今まで見てきた視聴者がついて来られるかどうか。大幅に変わったこの回を見て、次回以降の視聴率にどう影響するか注目です」(前出・民放関係者)
これで、乃木坂46の紅白出場は安泰だろうが、ドラマそのものは安泰とはいかないようだ。