第2話の視聴率が12.3%だったドラマ「デスノート」(日本テレビ系)。第1話より数字を下げたものの2桁をキープしているのは大健闘だと言えるだろう。
しかも、実際に「デスノート」を観ている人は、この視聴率以上に多いという話がある。それは動画配信サービスの「Hulu」(フールー)で「デスノート」が“見逃し配信”されているからだ。放送翌日の月曜日にドラマを観たという子育てママが教えてくれた。
「デスノートを放送している夜10時台は、子供がちょうど寝付いたころで、眠れなくてグズることもあります。それに夕飯の片づけや翌日のお支度などもあって、1時間テレビを観ているのは難しいんですね。だからHuluで好きな時間に観られるのは助かります」
もともとアメリカから上陸したHuluは、昨年4月から日本テレビの傘下となっている。今期は「デスノート」のほかにも、「花咲舞が黙ってない」や「ど根性ガエル」など放送中のドラマを配信。テレビでもネットでも、自社のドラマを観てもらおうという戦略だ。
この恩恵を受けているのが、子育てママなのである。実は子育てママのあいだでは、Huluの認知度はけっこう高い。アンパンマンや妖怪ウォッチなど、子供にも見せられるアニメが数多く配信されており、月額料金もひんぱんにDVDを借りることを考えれば、すぐに元が取れるという。
「デスノートは気になってましたけど、わざわざ録画して観るほどではない気もして。だからちょうどHuluで観られるのでよかったです」(別の子育てママ)
どうやらテレビ局にとっての課題は視聴率キープだけではなく、Hulu視聴者数のキープも重要になってきそうだ。
(金田麻有)