ディズニー/ピクサーの最新アニメ映画「インサイド・ヘッド」(7月18日公開)が、興行収入ランキングで3位のヒットを見せている。この主題歌「愛しのライリー」を歌っているドリカムに対し、映画ファンから批判の声があがっているようだ。
この主題歌は日本限定のオリジナル曲としてドリカムによって書き下ろされたもの。今作では日本市場を意識したアレンジが施されており、主人公ライリーの嫌いな食べ物がブロッコリーからピーマンに変わっていたり、映画のタイトル自体もオリジナルの「インサイド・アウト」から変更されている。
ドリカムの起用もそんな日本市場重視の一環と思われるが、ディズニーの目論見に反して、ドリカムの歌に抵抗感を感じるファンも多いのである。子連れで観に行ったという40代女性は、主題歌がドリカムだとは知らなかったそうだ。
「最初のうちはわからなかったんですが、サビになったらドリカムの曲調そのもので、『なんでドリカム!?』ってビックリしました。子供向けの映画なので親世代の受けを狙っているのかもしれませんが、世の中にはドリカム嫌いの人もいるってことを考えてほしかったです」(映画を観た40代女性)
同様の感想を持つ人は少なくないようで、ネットには「せめてエンディングテーマにしてほしかった」「夢の世界を期待してディズニー映画を観ているのに、ドリカムで一気に現実に引き戻された」といった声も見られる。なかには、「ドリカムの歌が終わるのは何分ごろか」と映画館に電話する強者もいるようだ。
ただドリカムを別とすれば、作品そのものの評価は上々の様子。ドリカムも「アナと雪の女王」のように、テーマ曲の日本語版を歌っていれば、ここまで批判されずに済んだのかもしれない。
(白根麻子)