男はなぜか“天然ボケ”風の女性に弱いモノ。しかし最近、そんな弱点を狙い、天然を偽装する「養殖女子」が増えているという。はたしてその実態とは──。
「男性にモテたいがために天然を装う『養殖女子』が、合コンなど出会いの場で増えています。真の天然女子は全体の1割もいませんが、養殖女子は予備軍を含めて2~3割はいますね」
そう語るのは、累計2000回以上の合コンに参加し、数多くの男女の駆け引きの現場を見てきた、日本合コン協会会長の絵音氏。天然女性がモテる理由を立正大学名誉教授(心理学)の齊藤勇氏に聞いた。
「男性にとって天然=少しおバカという認識があり、支配しやすい相手と考える。昔から男性は支配しやすい女性を好み、知性の高い女性は支配しにくいと敬遠する傾向があるのです」
しかし、女性にとって天然キャラが通じるのは32歳頃まで。それを超えると集団の中で最年長になり「イタい人」に転落する。「限界年齢までに男を!」という焦りが「養殖化」に拍車をかけているのだ。
「男性の好きな女優の常連である綾瀬はるかさん(30)には、天然な魅力があります。こうした女性がモテることは、皆経験的に知っているので、マネをしてでもそのポジションを得たいのです」(前出・絵音氏)
そんな「養殖女子」の代表格は広瀬すず(17)。現在の所属事務所の社長にスカウトされた時のことを、
「社長さんっていう言葉とか、存在が偉大すぎて世界を支配してる」と振り返ったものだが、「天然」を装う裏の顔はドライで高飛車。照明スタッフについて、「どうして生まれてから大人になった時に、照明さんになろうと思ったんだろう?」
との上からの発言でネットが炎上した。姉の広瀬アリス(20)も、妹が実は毒舌だと公言している。天然・養殖の見極めは男には難しいが‥‥。
「天然女子は『天然だね』と言われると本気で否定します。一方、養殖女子は『そんなことないよ~』と言いながらも表情は笑顔。下手な養殖女子になると『私、天然だから』と自分で言いだします。もう一つのポイントは席を立つ時。壁などに体をぶつけると、養殖女子は『いたーい』と大げさに声を出しますが、天然女子は無言。ぶつかることに慣れすぎていて、多少のことでは声を出さないのです」(前出・絵音氏)
飲み屋でブリっ子な「広瀬型」が「綾瀬型」を超えるポイントは、豹変する“生態”のようだ。
「養殖女子が天然を演じるのは男を得るためなので、中身は肉食。だから性的なことにも積極的で、ふだんMっぽくふるまいますが、ベッドの上ではSになりたい人がほとんど。男性側がMっぽく接してあげるといいですね。甘える感じで、女性から攻めさせたりするのがいい」(前出・絵音氏)
ふだんMを演じ疲れているので、本来のSな性格を解放させると、ベッド上で気持ちよく跳ね回るとか。前出・齊藤氏が分析する。「周囲に適応するために装う自己の外的側面のことをペルソナといいますが、養殖女子はこれに近いものだと言えます。ペルソナが女性的だと内面は男性的となることがあります」
性に貪欲な養殖女子を落とすには、あえてその策に溺れると効果的だという。「何かするたびに『何言ってんのー』などと突っ込んであげることが重要。突っ込まれることに至上の喜びを感じます。そのうえで『天然でかわいいなー』などと、優しくチヤホヤしてあげてください」(前出・絵音氏)
「ボケっ」「バカじゃね」など上からの突っ込みは厳禁。そうした発言に養殖女子は「本当は天然じゃないんだけど‥‥」と心の中で反発するからだ。また、“即日持ち帰り”成功率は高くないという。
「養殖女子の目標は少しでもいい男とつきあうことです。でも基本はかまってちゃん。会っていない時もマメに連絡を取り、女性の“愛されている感”を満たしてあげましょう。養殖女子はよそで男探しを並行しながらも、一方で男性の本気具合を確かめているのです」(前出・絵音氏)
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