タレントの武井壮(42)が8月16日、フランスのリヨンで行われた「世界マスターズ陸上競技選手権」40~44歳のクラスの4×100メートルリレーで優勝した。日本代表チーム(譜久里武、渡辺潤一、石黒文康)のアンカーとして出場、金メダルを獲得した。タイムは日本記録を大きく縮める42秒70。武井は13年の世界マスターズでも200メートル(40~44歳のクラス)で銅メダルをゲットしており、2大会連続、2個目のメダルとなった。武井についてアスリート関係者が証言する。
「とにかく頑張っていました。前回、金を取れなかったのが相当悔しかったようで、練習は毎日みっちり1時間。2年間1日も欠かさずやり遂げた努力と根気が金メダルを取らせたんだと思います」
実は武井にはマッチョボディからは想像もつかない弱点があり、未だに克服できていないのだという。そのため、チームメイトの何倍も苦労したようだ。
「百獣の王というフレコミですが、実はダメなものが多くて。まず水がダメ、高いところ、遊園地、車移動、飛行機もダメなんだそう。耳抜きがうまくできず、中耳炎になってしまうため、水中に長時間入れない。三半規管が敏感すぎるのか、車移動すると毎回酔ってしまう。遊園地のアトラクションはすべてダメ。回ったり、揺れたりに耐えられない。絶叫マシンなんてとんでもない。ビルの屋上のような人工的に作られた高い場所もNG。折り紙付きの高所恐怖症なので当然、飛行機も苦手。普段の睡眠が1日2回、1時間程度で足りるので、東京からフランスまでの飛行機の長旅を寝てやりすごすこともできず、緊張の連続だった」(スポーツライター)
フランス・パリからリヨンに向かう機内では、トラブルに遭遇した。
「『エンジントラブルで飛べない』とアナウンスされた飛行機に1時間缶詰にされた後、同じ飛行機で飛ぶことが伝えられた。思わず自身のツイッターに遺言ツイートを残すほど切羽詰まった。1時間の飛行後、『耐えた!!リヨンに降り立った!!!勝てる気がする!!』と無事到着を報告。心身ともにヘロヘロになったフランス入りでした」(ネットライター)
苦手なものは数あれど、すべてをポジティブに変える最強メンタルの持ち主。飛行機恐怖体験をものともせず、ぶっちぎりで優勝することができた。
(塩勢知央)