“売国”元総理の鳩山由紀夫氏(68)が、韓国でまさかの土下座謝罪を披露した。批判を浴びても馬耳東風。そんな政界引退した「鳩」が、今度は「外交」に色気を見せ、全世界に豆鉄砲を食らわせようとしていた!
8月12日、韓国を訪問していた鳩山氏は、日本の植民地時代に独立運動家が投獄されたソウルの西大門刑務所の跡地を訪れた。
「抗日の象徴」とされる施設に韓国マスコミを引き連れ、神妙な面持ちで独立運動家らをしのぶ記念碑を見つめると、その場で靴を脱いでひざまずき、深々と頭を下げたのである。
「宇宙人の仕業」では済まされないこの土下座パフォーマンスについて、「ヒゲの隊長」自民党の佐藤正久参院議員はこう嘆く。
「開いた口が塞がらないとしか言えません‥‥」
それでも、元総理の肩書を持つ鳩山氏の行動に韓国メディアは沸き立つ。
〈日本の元首相が独立運動関連施設でひざまずいたのは今回が初めて〉(中央日報)
〈(刑務所の跡地で)11回も頭を下げた〉(東亜日報)
などと、土下座写真を掲載して大きく報じたのだ。国際政治学者の藤井厳喜氏はこう批判する。
「彼は韓国や中国が戦後“偽装”した歴史に洗脳されてしまったようで‥‥あそこまでバカな行動はできません。これで韓国が態度を緩めるかといえば、ますます日本に謝罪を要求してくるでしょう。河野談話でも『ない』問題を『ある』と認めた印象を世界に与えたことで、日韓関係は悪化した。土下座謝罪によって、韓国との距離はますます離れただけです」
3年前に政界引退してから、鳩山氏が日本政府の立場と相いれない行動を取るのは、今に始まったことではなかった。
2013年6月には、香港のフェニックステレビのインタビューで、尖閣諸島について、
「中国側からすれば日本が盗んだと思われてもしかたがない」
と答えて波紋を広げた。
今年3月にも、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島を訪問。モスクワでプーチン大統領の側近・ナルイシキン下院議長と会談した際に、
「ロシアへの経済制裁は無意味であり、デメリットをもたらす」
と持論を展開。日本はロシアによる併合を認めない立場なだけに、菅義偉官房長官は不快感を隠さず、
「首相を務めた方がこのような行動を取るのはあまりにも軽率で、あきれ果ててコメントすらしたくない」
と強く批判した。アメリカ国務省も「鳩山氏に深く失望している」との立場を示して、少なからず日米関係を悪化させることに“成功”したのだった。