台風18号の影響で全国的に雨模様となった9月9日、NHK京都放送局の井上あさひアナが台風中継に登場し、ファンを驚かせた。この3月まで「ニュースウオッチ9」のキャスターを務めるなど知名度の高い井上アナは、4月から京都に転勤していたのだ。
「民放局とは異なり、NHKでは異動するのが当たり前。全47都道府県に放送局があるので、異動では文字通り全国を回ります。井上アナも鳥取を皮切りに広島、東京を経て、京都に異動しています。女性でも転勤が多いことに変わりはありません」(テレビ誌ライター)
外野から見ると100名以上のアナウンサーが在籍する東京のNHK放送センターが花形部署に見えるが、実は地方局勤務もなかなか悪くないらしい。民放局の元テレビ局員がこんなエピソードを教えてくれた。
「NHK地方局のアナウンサーは、その地域では最大級の有名人です。飲みに行くと“お代はいらない”と厚遇されたり、どこに行っても大歓迎されるので、アナウンサーが特別視されない大都市には戻りたくない人もいるようですね」
とはいえ、とくに女子アナだとやはり東京は特別だろう。そんな東京勤務の女子アナで注目を集めているのが、「ブラタモリ」のアシスタントとして人気急上昇中の桑子真帆アナである。前出のテレビ誌ライターが解説する。
「この3月までは子供向け番組『ワラッチャオ!』のお姉さん役として、AKB48の振りマネも披露していました。3月から東京に異動して『ブラタモリ』の担当となり、タモリを相手に出過ぎず引き過ぎずのちょうどいい存在感を見せています。万人受けする親しみやすい笑顔が魅力で、すでに『NHKニュース7』にも出演するなど、今後は看板番組に登場する可能性も高そうです」
そんな桑子アナもまだ5年目ながら、長野と広島を経て東京に移ってきた転勤族だ。どうやらNHKの地方局には未来の逸材が大勢、待機しているのかもしれない。
(金田麻有)