スポーツ

角盈男×新浦壽夫×松本匡史・巨人OB特別放談”巨人が大混セから抜け出せない理由を明かそう”「巨人の優勝は厳しい」

20150924_1001o

 優勝候補の本命にあげられながら、空前の大混セに埋もれる読売巨人軍。圧倒的な戦力が一向に爆発しないまま、シーズン終盤まで来てしまったのはなぜなのか。角盈男氏、新浦壽夫氏、松本匡史氏の論客OBが、独自の分析とともに舌鋒鋭く愛のムチを振るう!

角盈男 セ・リーグの優勝争いは阪神、ヤクルト、巨人の3チームにしぼられた形だけど、負け数が多い巨人は厳しいかもしれない。

新浦壽夫 巨人は試合の消化ペースも阪神やヤクルトより早いしね。

松本匡史 逆転Vのためには阪神、ヤクルトとの直接対決に全勝することが絶対条件だと思うけど、少し難しいかもしれないね。

 しかし、今年のセ・リーグは評論家にとっても想定外の展開でしたね。例えば阪神は、8月18日からの巨人3連戦で3連敗。これまでの阪神なら、そのままズルズルと首位陥落となるはずだったけど、直後のDeNA3連戦で3連勝して息を吹き返してしまった。

新浦 昔の阪神は甲子園を高校野球に明け渡す8月に「死のロード」があったけど、今は京セラドームを使えるでしょ。自宅から通えて、空調の効いた中で試合ができるから、以前のような消耗はないんだろうね。

松本 巨人は交流戦で7勝11敗と負け越したけど、他のチームもパ・リーグにやられた。阪神が2つ勝ち越しただけでしょう。交流戦の負け越しが順位にさほど影響しなかったのは幸運でしたね。

新浦 今年の巨人は連敗が目立った。3連敗以上が9回。これは阪神、ヤクルトよりも多い。そのうち4連敗が4回、5連敗が2回もある(いずれも9月8日時点)。それでもCS圏内に踏みとどまっているのは、他チームにも決め手がなかったということだろうね。

 巨人の戦いぶりをあらためて振り返ると、長い歴史の中で今季ほど打てなかった年は珍しいですよね。

新浦 開幕17試合目まで、クリーンアップに本塁打が出なかった。これは2リーグ制以後ではチームワーストだよ。

 チーム本塁打が(9月8日時点で)85本。ヤクルトの山田哲人は1人でその4割以上を打っている(笑)。

新浦 主力選手にこれだけ故障者が続出したのは誤算だったよね。投手ではエース格の内海哲也と杉内俊哉。正捕手として考えていた相川亮二が開幕早々に戦線離脱したのも痛かった。

松本 相川の離脱後、2年目の小林誠司を正捕手として使い続けるのかと思ったんだけど、我慢しきれずに一塁手にコンバートしていた阿部慎之助を捕手に戻した。あれで全てのリズムが崩れましたね。

新浦 同情の余地もあるんだけど、原辰徳監督はシーン前から「今年は一塁・阿部でいく」と公言していたわけですよね。その方針を開幕早々にひっくり返してしまった。そうなると選手の間には「言っていることとやっていることが違うじゃないか」という気持ちが芽生えてくる。そういう空気はプレーにも微妙に影響してくるものなんですよ。

 小林の起用法には疑問を感じますね。阿部の後釜としてドラフト1位で獲得したわけでしょう。私は開幕前から、彼を正捕手にして、相川を試合終盤の「リリーフ捕手」的に使うべきだと思っていたんです。ところが、いざ開幕したら相川をスタメンで使った。チームとして小林を育てていくという意思が感じられない。

新浦 捕手というのは実践を積まないと育たないんですよ。私たちが巨人で現役だった頃、ルーキーの山倉和博を当時の長嶋茂雄監督が我慢して試合に使い続けた。ミスもあったけど、それで成長して長く正捕手を務めたからね。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論