フジテレビの月9ドラマ「恋仲」が9月14日に最終回を迎え、本田翼演じるあかりと、初恋相手の葵(福士蒼汰)が結婚するシーンで大団円を迎えた。
この結末についてネット上では、肯定派と否定派に分かれての論争が巻き起こっているが、別の観点からこのカップルの将来に悲観的な見通しを示すのは、若者のネット事情に詳しい女性誌ライターだ。
「最終回の序盤であかりが故郷の母校を訪ね、閉校になったことを知る場面がありました。でも今どきの20代は、フェイスブックなどのSNSで同級生とグループを作っているのが当たり前。あかりは、そういった交友関係を築いていない可能性が高く、対人関係が希薄な人なんだなと思わずにはいられません」
言われてみると、結婚式の場面で映し出されるのは東京生活での交友関係ばかり。わざわざ故郷の富山で結婚式を行っているにもかかわらず、地元の友人に囲まれるようなシーンも見受けられない。そんな希薄な人間関係は、新郎に対してさえも発揮されているというのだ。前出の女性誌ライターが続ける。
「結婚式に遅刻しそうで焦っている葵に対し、あかりは電話もLINEもしていません。ドラマ全体を通しても、葵や周平とメッセージを交わしているシーンはほぼ皆無で、人との付き合い方に問題を抱えているのかもしれませんね。葵と周平のどちらを選ぶかにしても、ギリギリまで態度をハッキリさせなかったわけですし、こんな様子ではせっかく葵を選んでハッピーエンドに終わったのに、先が思いやられます」
ちなみに作中では、葵の妹と金沢公平の恋愛模様も描かれており、こちらも行く末が気になるところ。あかりもいずれは教員免許を取得して、新しい生活へと踏み出すはずだ。ここはぜひ続編を制作して、あかりの変心を描いてみてはいかがだろうか。
(白根麻子)