好調な滑り出しを見せているNHKの朝ドラ「あさが来た」。元気でおてんばな主人公を演じている波瑠に対しても「元気を演じている感じがうるさくなくていい」「あさの成長とともに演技も上達していきそう」などの好意的な感想がささやかれていたのだが──。
「ちょっと雲行きが怪しくなってきましたね」と言うのは、民放のドラマ制作スタッフだ。どういうことなのか?
「コミカル要素として現代語の『びっくりぽん』という言葉を多用するのはまだしも、異国からあさに届いた手紙のご都合主義的なストーリー展開や、いくらおてんばとはいえ、良家の子女であるあさがヘタクソな字で手紙を書くシーンで、なぜか顔が墨まみれというベタな演出には『えっ?』と引いた視聴者も多いはず」
ネット上には、顔に墨を付けた波瑠を見て、往年の志村けんのコントに登場した「優香姫かと思った」という書き込みも。
「フィクションとはいえモデルとなった人物がいるわけですから、もっと丁寧に扱わないと視聴者は間違いなく離れていきます。コントが見たくてチャンネルを合わせているのではありませんから」(前出・民放ドラマスタッフ)
まだまだ序盤。きちんとした人間ドラマが見られることを期待したい。