昨年、ニューヨークからの中継出演をした紅白で高視聴率を記録。体調不良で10年から無期限活動休止していた中森明菜(50)への関心は依然として高い。今年こそ完全復活するはずだったが‥‥。
「8月下旬、明菜はファンクラブの会報で、夏にレコーディングで訪れたロサンゼルスでのバカンス写真を公開しました。昨年の紅白出演時と比べ、痩せたように見えたが、表情は明るかった。久々にファンの前に姿を見せる日も近いと思われていたのですが‥‥」(レコード会社関係者)
というのも、直後の9月30日は、明菜にとって節目となる通算50枚目のシングル「unfixable」の発売日だった。
「曲の日本語訳が『再生不能』であることなど、発売前から話題にはなっていた。あとは、明菜が何らかの形でメディアに登場すれば、これ以上ないプロモーションでヒットが望めたはずでした」(前出・レコード会社関係者)
しかし、蓋を開けてみるとオリコン初登場から20位と低迷。5000枚を売り上げるのがやっとで、現状1万枚にも届かない。そして明菜も姿を見せない。
一方、新曲と同日発売された、過去のNHK番組出演映像を収録したDVDボックスは、2万1600円と高額にもかかわらず、約4000枚を売り上げオリコンの音楽DVD・ブルーレイの売り上げランキングでは初登場11位と躍進。
「昨年8月に発売された2枚のベストアルバムも計25万枚以上を売り上げた。また、昨年の紅白で披露し、今年1月に発売した5年4カ月ぶりの新曲『Rojo-Tierra-』は期待値もあってか、オリコンで約20年ぶりにトップ10入りを果たしていただけに、新曲の落ち込みぶりは関係者も想定外だった。結局、明菜に求められているのは過去の思い出だったんですよ。そしてファンが渇望しているのは生歌を歌う明菜だということも浮き彫りになった。もし、今の明菜がディナーショーを開催すれば、たとえチケットが10万円でもプラチナチケット化するでしょう」(レコード会社関係者)
年明けの1月9日にはNHKで紅白出演までの舞台裏に迫ったドキュメンタリー番組も放送された。
「紅白出演後の年明けは体調がよく、5月にニューアルバムを発売し、7月にはニューアルバムをひっ提げてコンサートを開催という計画だった。ところが、その後、再び体調がよくなったり悪くなったり、とても人前に出られる状態ではなくなってしまい、結局、今年のスケジュールは白紙の『開店休業』状態です。もっぱら、去年やっと再開できた散歩の日々のようです。相変わらず、同じマンションの別フロアに住む男性マネージャーが明菜を支えていますが、明菜は彼のことしか信用していないようです」(女性誌記者)
すでに、紅白の歌手選考はスタートしているが、今のところ、今年の目玉はタモリの総合司会かと思いきや辞退する形となり、話題性に事欠いているのは事実である。
「NHKの紅白制作陣にとって、明菜にスタジオで生歌を歌わせるのは悲願。最後の最後まで、“リハーサル免除”など、明菜が快適に歌える状態を作るため、さまざまな譲歩をして交渉するようです」(芸能デスク)
今年の紅白で元気な姿を見せ、「再生可能」であることを証明してほしいものだが‥‥。