10月21日、NPB(日本野球機構)の調査委員会は、巨人選手による野球賭博問題に関する中間報告を行い、すでに発表されている福田聡志投手のほかに笠原将生投手と松本竜也投手の関与も発表した。
笠原は昨年4月から10月にかけてプロ野球10~20試合と高校野球、それに麻雀、バカラで賭博を行い、松本は昨年6月から10月にかけてプロ野球十数試合で賭博を行っていた。
「福田の賭博関与発表後、巨人は何事もないかのようにCSに出場したことには批判が多く集まりました。高校野球なら不祥事一発で出場辞退ですからね。結果、ヤクルトに敗れてシーズンが終了したこの時点で、ようやく『実はほかにもいた』と明らかにしたのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
もちろん、当事者の懲罰だけで済まされる問題ではないはずだ。
「ネット上には、表に出てこないナベツネさんも『お前が責任取れ!』など批判の的になっています。かねてより、巨人だけでなく球界を牛耳る“老害”と言われてきた人。数々の発言で球界を振り回してきたのに、こんな時は頬かむり。渡邉恒雄最高顧問以下、白石興二郎オーナー、桃井恒和会長、久保博社長、原沢敦球団代表、そして長嶋茂雄終身名誉監督。数々いる巨人の船頭の中で、誰か1人でも責任を取って辞任でもすれば格好はつくのでしょうが」(週刊誌記者)
今回の中間報告を受け、久保社長は「コミッショナーが下す処分が決まった時点で、球団としても厳しい処分を行います」とコメントした。果たしてその処分がどこまで及ぶのか注目だ。