今年も残すところ2カ月を切ったが、例年この時期になると、スポーツ新聞などではNHK紅白歌合戦の話題が花盛りとなる。とはいえ、今年はこれといったヒット曲もない。
「話題になったといえば、お笑い芸人・クマムシの『あったかいんだからぁ♪』くらいですからね。去年は『アナ雪』ブームや中森明菜の復活などの効果もあり、何とか格好をつけた紅白ですが、今年は大苦戦が予想されています」(スポーツ紙記者)
そうした中、NHKサイドは何とか紅白を盛り上げようと大物歌手の投入に向け、水面下で交渉を続けているようだ。
「タモリさんを総合司会に据えることで、親交のある井上陽水さんを引っ張り出そうとしたものの、タモリさんが辞退したことでオジャンに。吉田拓郎や山下達郎など他の大物アーティストとの交渉も難航しており、可能性が残っているといえば、今年デビュー35周年を迎えた近藤真彦や30周年を迎えたTUBEあたりでしょうか。いずれにせよ大きな目玉といえるかどうか‥‥」(NHK関係者)
そんな中、別の同局関係者によると、ここへ来て浮上しているのが、松山千春だという。
松山といえば、今年9月に放送された「NHKのど自慢」に、ゲストとして初出演した。最新アルバムの収録曲「生きている」をギターの弾き語りで歌い、約15年ぶりにテレビの生放送で生歌を披露して話題を集めたのだ。
普段めったにテレビの音楽番組には出演しない松山が同番組に登場したことから、紅白への出演を期待する声もあるようだが、実情は違うという。
「自身の還暦と同番組の70周年という節目が重なったこともあり、同番組に出演した松山さんですが、『NHKのど自慢』に関しては、素人時代に一視聴者として観ていたという愛着もあって出演にゴーサインを出したそうです。紅白については以前から否定的な意見も口にしていますし、すんなり出場とはならないと思いますけどね」(前出・NHK関係者)
はたしてNHKサイドは、大みそかのステージに松山を立たせることができるのか。
(しおさわ かつつね)