大晦日の紅白歌合戦に出場するμ’s(ミューズ)は、アニメ「ラブライブ!」の声優陣で結成されたユニット。一般的にはほぼ無名ながら、ラブライバーと呼ばれる熱狂的なファンの声援を受け、これまでのライブは大盛況となってきた。そんな彼女たちが今回の紅白では、完全アウェーの洗礼を受けるのだという。テレビ誌のライターが説明する。
「紅白の観覧チケットは倍率1000倍と言われる抽選制ですが、最初から出場が確定的なジャニーズのファンや48グループのファンは大量に応募しており、相当な人数が集結するはずです。それに対してミューズのファンは紅白出場を予期しておらず、抽選にもトライしていないはず。そのため自分たちのファンがいない会場で歌うという、かつてない経験を強いられそうです」
そんな紅白の会場にはミューズの味方がいないだけでなく、敵さえもいるというのである。アイドル誌のライターが教えてくれた。
「ジャニーズファンと48ファンの両方が、ミューズに対して敵対心むき出しの完全無視を決め込む可能性が高いのです。そもそもアイドルファンには、2.5次元と呼ばれる声優ユニットに対する生理的な嫌悪感が根強く、とくにジャニーズ好きな女性ファンはミューズの出場自体を不快に感じているでしょう。また48ファンには、HKT48やSKE48が落選したのはミューズが紅白に出たせいだという恨みがあり、意地でも応援したくないところでしょうね」
しかもミューズの場合、ほとんどの観客が彼女たちの曲を一度も聴いたことがなく、ポカーンとしながらその出番を見守ることになりそうだ。声援のないなかでも懸命のパフォーマンスができるかどうか、ある意味でミューズのステージには注目なのかもしれない。
(金田麻有)