御年65歳を迎え、その毒舌ぶりがますますエスカレートしている和田アキ子。看板番組「アッコにおまかせ!」(TBS系)ではもはやイチャモンとしか言いようのない迷言を連発し、世間の反発を呼んでいる。
一方で、その「アッコにおまかせ!」が7%程度の視聴率を維持しているのもまた事実。もっと低視聴率の連ドラも珍しくないなか、この数字を続けているというのは、それなりに固定視聴者がいることを意味する。誰が一体、和田アキ子の迷言を楽しみにしているのか。テレビ誌のライターが解説する。
「日曜日の時間帯別視聴者数を調べると、昼間に最もテレビを見ているのは65歳以上の女性なんです。いわゆるF3+層ですね。つまり、和田アキ子と同世代以上の女性が、『アッコにおまかせ!』の視聴率を支えているというわけです」
ちなみに日曜の昼には、65歳以上の男性(M3+層)もテレビをよく観ているが、彼らは芸能ワイドショーの「アッコにおまかせ!」より、ニュースワイドショーの「サンデースクランブル」(テレビ朝日系)にチャンネルを合わせる傾向が強いようだ。
この時間帯は、日本テレビでは夜に放送する番組の番宣を流すことが多く、ハナから勝負をあきらめている様子。フジテレビは「ウチくる!?」で若い視聴者を取り込んでいるが、視聴率は伸び悩みだ。そのため「アッコにおまかせ!」と「サンデースクランブル」が事実上の一騎打ちとなっており、高齢の女性視聴者と男性視聴者で棲み分けしているのである。
「そのF3+層に加え、50~64歳のF3-層も日曜昼間の視聴率に貢献しています。つまり、和田アキ子の迷言を喜んでいるのはおもに、50代以上の女性視聴者なんですね。昭和のうちに社会人になった彼女たちにとって、平成生まれも珍しくない芸能人などひよっこも同然。その言動に怒りを覚える世代でもあり、和田の暴言すらも正論として受け止めているんでしょうね」(前出・テレビ誌ライター)
そう考えれば、和田の迷言が若い世代にとって理解不能なのも無理ない話。なにせ「アッコにおまかせ!」で繰り広げられているのは、高齢女性の井戸端会議なのである。もしかしたら和田の迷言も、あと5年や10年では終わらないのかもしれない。
(白根麻子)