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スタン・ハンセン 来日緊急インタビュー!“シニア世代への熱血エール”「成功するには我慢しなきゃいけない時がある」

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 プロレスブームが再燃する中、“不沈艦”スタン・ハンセンが自叙伝を上梓。発売に合わせて来日した。激戦を繰り広げた天龍源一郎は今月引退。ジャイアント馬場や三沢光晴もすでにこの世にいない。引退から15年が経過しても、その言葉からは、不屈のファイティングスピリッツがあふれ出す!

「軽々しく口にしてはいけないことだが、東日本大震災で被災された方々は、私たちには想像できない悲しみ、つらい思いをされただろう。でも、大切なのは、そこで希望を失わないことだ。私は、プロレスラーは希望を持つ勇気を与えられる存在だと思っている」

 昭和から平成にかけてプロレスブームを牽引し、「歴代外国人NO1プロレスラー」とも言われるスタン・ハンセンが、人生哲学、本気で潰し合った盟友たちへの思いをつづった「日は、また昇る。男の引き際と、闘うべきとき」(徳間書店刊)が11月13日に発売された。日本を主戦場に暴れ回ったハンセンだけに、日本のファンに対する思いはなみなみならぬものがある。「頑張って前へ進めば、どんなつらいことでも乗り越えられる。明日も、また日は昇るのだ」というタイトルからも、自身の生き様やファイティングスピリッツを感じるに違いない。現在の日本で、厳しい状況に置かれている人も少なくない。震災や不景気で望まぬ生活を余儀なくされている人たちに、明日を信じ、元気の源となるような言葉を提供したいと考えたのが執筆のキッカケだったという。

「現役を離れた今も『若い頃、ハンセンさんの試合を見て勇気づけられた』などの感謝の言葉が寄せられており、そうした思いに応えたかった。希望というのはパワフルな言葉だ。それにより、もう一度立ち上がれるか、そこで消滅してしまうかが決まる。私のプロレス人生もそうだった。デビューしたものの、大ケガで3カ月間無収入の時期は、レスラーを辞めることも考えた。だが希望を捨てずに、『全ては時間が解決する』と信じ、『成功するには、辛抱しなきゃいけない時、我慢しなきゃいけない時がある』と自分に言い聞かせていたものだ」

 66歳になったハンセンはプロレスを引退し、今、セカンドライフを謳歌している。かつての“不沈艦”は同年代のファンに対しても真摯に語りかける。定年になり、日々の生活を持て余し、やることがないと嘆くシニア世代に熱いエールを送ってくれた。

「引退後、私には新しい友達が数多くできたが、その理由の一つがボランティア活動。週に何回か、老人やケガや病気で体が動かない人たちの家に食事を届けている。そこでたくさんの笑顔に会えると、とても心が充実する。私はクリスチャンだから、『自分よりも、他人のために何をしてあげられるのか』ということに重きを置いて生きている。定年後、抜け殻のようになってしまうのは、自分のことばかり考え、『人の役に立とう』という心が欠けているからではないか」

 ハンセンの言葉からは、リタイアしてもなおトップレスラーだった矜持がうかがえるのだ。

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