第153回芥川賞を小説「スクラップ・アンド・ビルド」で受賞した作家の羽田圭介。受賞後はテレビ番組に引っ張りだことなり、バラエティ番組では同時受賞したピース・又吉直樹を凌ぐほどの大人気に。歯に衣着せぬコメントが大ウケし、いまや出演オファーをさばききれない人気者となった。そんな羽田について、「タレント活動に本腰を入れすぎて、今後、作家としての活動を大幅に減らしてしまうのでは?」と危惧するのは、大手文芸誌の編集者だ。
これまでたびたび羽田に原稿を依頼したことがあるという同氏は「17歳で作家デビューした時から際立っていた」と、作家としての羽田を大絶賛。そして「だからこそ」と前置きしたうえで「来年はテレビを控えて文筆業に専念して欲しい」と注文をつけるのだ。
一方で「ぜひテレビの仕事を中心にしてほしい」と、在京キー局の若手ディレクターは熱く語る。
「テレビ界にとって羽田は今年最大の掘り出し物。ビートたけしや松本人志といった芸能界の超大物も『羽田さんのトークは素晴らしい』とベタ褒めしています。来年はもっとテレビに出てほしいですね」
羽田の周囲で巻き起こる「大争奪戦」。はたしてどちらの道を選ぶのか──。
(白川健一)