田中要次と羽田圭介の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」の最新回第16弾が6月5日の「土曜スペシャル」(テレビ東京系)で放送された。放送前から「ルートが簡単すぎるのではないか」と噂されていたが、やはり、これまでにないほど簡単なルートであることが放送によって明らかになった。
今回のルートは岡山県岡山市の後楽園をスタートし、山口県岩国市の錦帯橋がゴール。太川陽介と蛭子能収のバス旅第24弾で、錦帯橋から後楽園へ逆のルートをたどっていて、太川たちは2日で着いている。これでは簡単すぎるため、広島県の尾道市と島根県の出雲大社の2カ所がチェックポイントとして設定された。
「これだと中国山地を越える必要があり、一見すると難易度は高いように思えます。ところが尾道と出雲、出雲と広島市を結ぶバスルートがあり、実はそれほど難しくないんです。後楽園から尾道ではなく出雲を目指した場合は難易度が上がりますが、常識的に考えてこれを選ぶことはないでしょう。田中たちも候補に挙げましたが、情報収集した後であっさりと出雲行きの案を破棄していいます」(週刊誌記者)
旅の結果はもちろん成功。日没前の17時ごろには錦帯橋に着く“完勝”で番組を終えた。これで通算成績は9勝7敗。勝ちが2つも先行した。
ここで思い出されるのがバス旅Zで新たに追加されたルール。「負け越しになったら田中と羽田は降板」、「3連敗したら降板」というルールだ。
「このルールが追加された理由について表向きは“2人が不甲斐ないので番組サイドが発破をかけるため”のように言われていますが、実際は太川と蛭子ほどの人気を得られない2人をクビにしたかったからという説も根強い。今回、簡単なルートになったのはコロナ禍ということもありますが、当分は田中と羽田のコンビで行くというテレ東の覚悟のあらわれかもしません」(前出・週刊誌記者)
今回で通算成績は9勝7敗。2人がクビになるまで少なくとも3回はかかる。今の放送ペースでいけば1年近くかかる計算だ。
「2人が3連続で失敗することはまずないでしょう。田中は相変わらずですが、羽田は以前とは比べ物にならないほどバス旅のコツを理解しました。ていねいに情報収集をして、これまでの経験を元にルートを決定している。大失敗はない。テレ東も羽田の変化を感じ取って、『これなら続けていける』と判断したのではないでしょうか」(前出・週刊誌記者)
そうした思惑があるのかどうかの真相が明らかになることはまずないだろうが、視聴者が田中と羽田ともうしばらくの間、付き合うことになるのは間違いない。