アニメ「ラブライブ!」の声優で結成されたユニットの「μ’s」(ミューズ)が昨年末のNHK紅白歌合戦に出場。当日は紅白用に作られたオリジナルアニメを流すなど力を入れた演出になっていたが、世のお子様たちにはそっぽを向かれていたようだ。テレビ誌のライターが解説する。
「時間帯別の視聴率で前半のトップは星野源、次いでアニメ紅白となり、ミューズは3位につけた形です。しかし時系列でみると、アニメ紅白でグンと上向いていた視聴率が、ミューズの登場とともに右肩下がりで低下。そして3組後に登場した星野源でV字回復を果たした形となりました。つまりミューズは視聴者を遠ざけただけだったのです」
家族で過ごす家庭も多い大晦日、子供がいる家庭では紅白と「ガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない名探偵24時」(日本テレビ系)、そして「ドラえもん 3時間スペシャル」(テレビ朝日)でのザッピングになっていたようだ。前出のテレビ誌ライターが続ける。
「『ドラえもん』を観たい子供たち、ガキ使で笑いたい若者や親世代、そして万人向けの紅白という棲み分けですが、今年のアニメ紅白では視聴者が驚くほど様々なアニメが投入され、子供だけでなく大人も見入ったほど。それが終わった途端に『ラブライブ!』が映し出され、知らないアニメで面白くないとチャンネルを替えた家庭が少なくなかったようです」
同じアニメといえど、子供たちの心には1ミリたりとも響かなかった「ラブライブ!」。大人たちも教育上は良くないと思いつつ、子供たちでも食らいつくシンプルな笑いの「ガキ使」を楽しんでいたようだ。
(金田麻有)