藤浪晋太郎よ、どこへ行く。
今季、メッツ傘下の3Aで過ごしてFAになり、現在はプエルトリコでのウインターリーグに参加している藤浪が、崖っ淵に立たされている。もはやメジャー復帰どころか、さらなる都落ちの可能性が浮上しているのだ。メジャーリーグを長年取材しているスポーツライターは、次のように話す。
「11月17日に所属先ヒガンテスの先発としてマウンドに立ったのですが、散々でした。4回3失点はまだしも、3暴投3失点ですからね。まぁ、おなじみの姿といえばそうですけど」
例年、メジャー経験者もこのウインターリーグに参加。視察に訪れたメジャーリーグ関係者の目に止まり、復帰を果たす例は多いが、今年は違うという。前出のスポーツライターが言うには、
「今年は『プレミア12』があるので、メジャー関係者の多くはそちらに行っており、ウインターリーグは二の次という扱い。そこで結果を残せないようでは、獲得に乗り出すチームは皆無でしょうね」
とはいえ、もはや日本球界への復帰も難しくなりつつある。スポーツ紙遊軍記者が現状を解説する。
「各チームとも来季に向けて補強に余念はありませんが、今のところ、藤浪に色気を見せているチームがあるとは聞いていません。もはや過去の人という扱いですね」
進退極まった藤浪の進路として浮上しているのが、メキシコリーグや台湾、韓国などだ。球界OBが語る。
「ヤクルトの高津臣吾監督なども韓国や台湾でプレーして捲土重来を期したことがあるし、あのトレバー・バウアーだって、メジャー復帰を目指して、今季はメキシコでプレーしていた。藤浪もそのぐらいの覚悟で臨む必要があるでしょう」
もはや現役続行のためには、なりふり構っていられないのだ。
(阿部勝彦)