アニメ「ラブライブ!」に登場するアイドルユニットで、同作品に参加する女性声優9名により構成される声優ユニットμ’s(ミューズ)が、大みそかに放送される「第66回NHK紅白歌合戦」に初出演することが発表された。
来年1月2日からNHK・Eテレで「ラブライブ!」が放送されるということで、あきらかに出来レースという声はあるものの、一部のアニメファンには朗報であったことは間違いない。しかし、大半のアニメファンは出場歌手のアニソン界の看板を背負って立つ存在である水樹奈々の名前がないことで、困惑を通り越し怒りに打ち震えているという。
水樹は09年から6回連続で紅白に出場。声優として初めて紅白の舞台に立ったレジェンドのような存在だ。そんな彼女が「ラブライブ!」に押し出された形でまさかの落選となってしまったのだ。
「CDの売り上げ、コンサートの観客動員数などを見ても、今回の出場者で彼女を超える人はごくわずか。紅白出場を通してアニソン歌手の立場を変えたとして、アニメ界の誰もが認める功労者です。一昨年は『進撃の巨人』の主題歌を歌うLinked Horizonが、昨年は『妖怪ウォッチ』の主題歌を歌うDream5とキング・クリームソーダが水樹とともに出演し、どんどんアニソン枠が拡大されていきました。ですから今回はμ’sの当選を歓迎するどころか、水樹の出場が途切れたことで、ファンは怒り心頭です。ジャニーズや大物歌手を削ってでも出すべきだという怒号に近い声がネットでは氾濫しています」(週刊誌記者)
ただでさえ地味だと揶揄されている今年の紅白。μ’s ファンはごく一部にすぎず、アニメファンを取り込もうとしたNHKの目論みは裏目に出るかもしれない。
(本多ヒロシ)