4年前のロンドン五輪で金メダル7個という寂しい結果だった日本勢。今年8月6日にブラジルのリオデジャネイロで開幕する五輪では「2桁は大丈夫でしょう」とスポーツライターの折山淑美氏が断言する。
「内村航平(27)率いる男子体操には白井健三(19)もおり、2個か3個。水泳陣はエース萩野公介(21)と瀬戸大也(21)に渡部香生子(19)、そして女子レスリングの吉田沙保里(33)と伊調馨(31)、登坂絵莉(22)。さらに中国勢に絶対的な力を感じられない女子バドミントンや2大会連続銀メダルのフェンシングも期待十分だけに、柔道勢さえ崩れず少なくとも4個取れば、金メダルは2桁に達します」
ロンドン五輪で男子史上初の金メダル0個に終わった柔道勢(14種目で、女子の金1個)。だが、昨年夏の前哨戦である世界選手権で男女各3人が優勝。日本の金メダルは前大会の倍増も望めそうだ。
「ただ、リベンジに燃えているかというとそうでもない。JOCは『20年の東京五輪で金30個』というゴールドプランの下で選手強化に当たっています。そのため、柔道の井上康生代表監督(37)の周囲からは『リオはステップ』と、金メダルにこだわらない声が出ている。階級によっては『リオの金は捨てている』と、東京五輪につながる踏み台と考えています」(スポーツ紙デスク)
「ホップ」の位置づけだったロンドン五輪では、日本のメダル総数は過去最高の38個。「ステップ」のリオ五輪は、陸上の桐生祥秀(20)やサニブラウン・ハキーム(16)など若手の台頭も見どころになりそうだ。