日本レスリング協会副会長で至学館大学の谷岡郁子学長が6月17日、同大学のレスリング部栄和人監督を「解任することを決断した」と発表した。
ところが、この会見で記者が話題にしたのは、谷岡学長が伊調馨選手に対し「伊調さんは選手なんですか?」と疑問を投げかけたことだ。この言葉の真意について問われると「思いがちゃんと伝わらず、誤解をさせてしまったことについては申し訳ない」と謝罪したが、「一部メディアの伝え方もあった」と報道機関を批判した。
この報にネット民は「そもそもパワハラがなかったと言い切った学長が問題」「パワハラがないと言い切り、パワハラ認定されたのに栄に監督を続けさせていたこの学長は責任取らないの?」「これが教育者のあるべき姿か?進退考えろ」など、ブーメラン状態だ。
また、栄氏の後任候補として、至学館大副学長の吉田沙保里選手の名も挙がったことに対しては「監督業の片手間で五輪目指せるほど甘いものでもないと思う」「吉田さんも、(栄氏のパワハラに)加担こそしてなくても、見て見ぬふりをしていたよね」「吉田さんは選手としては最高だけれど、チームメイトがパワハラを受けていても気付かない鈍感な人。チームの指揮官としては不足」など、こちらは吉田選手がこの件に関してほぼ沈黙しているため、あくまで印象に基づく憶測の域を出ないものもあるが、厳しい意見が相次いだ。
日本大学といい、至学館大学いい、上層部の「危機管理力のなさ」や「自身の保身一辺倒の姿勢」には、呆れるばかりだ。