2月2日、元プロ野球選手の清原和博が薬物所持の現行犯で逮捕された。14年3月に「週刊文春」で疑惑が報じられたことにより仕事が激減。それでも涙ぐましく無実を訴え続けてきた男がこの日、哀れな姿をテレビでさらした。
昨年1月、「週刊アサヒ芸能」はそんな清原を「テリー伊藤対談」のゲストに呼び、今となっては虚しい“無実の叫び”を掲載していた。収録は14年の末。清原は現場に現れるなり「今年最初で最後の仕事ですよ」と語っていたという。
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テリー 今、巨人軍とは友好的な関係なんですか?
清原 いや、週刊誌等々では「OBの集まりがあった時に清原が来なかった」というふうに書かれていますけど、そもそも招待状が来なかったんです。あの週刊誌報道以来、そういう‥‥。
テリー 週刊誌報道というのは、薬物のことですか?
清原 そうです。
テリー あれはいったい、何なんですか?
清原 いや、僕もわからないんですよ。僕も命を賭して裁判で戦うつもりでいたんですけども、僕の恩師に止められたんですよね。
テリー 何と言われて止められたんですか?
清原 僕も理由を聞きたかったんですが、「1年間ぐらい干されるかもしれないけど、(訴訟を)やめたほうが清原さんのためになるから、やらないほうがいい」と。その恩師なりに考えはあったんでしょう。僕自身は戦いたい気持ちを今でも持っているんですが。(中略)この人生の中で‥‥18歳からプロに入って23年間流した涙の量よりも、今年1年間で流した涙のほうが多かったですね。
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そして清原は息子から「野球を教えてください」という手紙をもらっていたというエピソードを、声を震わせながら語り、目に涙を浮かべていたという。
収録当時、薬物に染まっていたかどうかは定かではない。しかし、少なくとも今の清原には、子どもに野球を教えるどころか、会わせる顔さえ持ち合わせていない。