つい先日“引っ越し”を発表して「覗きに来てくださいね」とコメントしたのは加護亜依(28)。公開された“新居”には、1日で3000人以上が詰めかけたという。いったい何が!?
実はコレ、加護が11年から書き続けてきたブログの運営元を、大手の「アメーバブログ」に変更したという話。引っ越し初日の2月14日、新しいブログ上に挨拶文をアップすると、ファンからのアクセスが殺到。アメブロ内の「新登場ランキング」部門で1位に輝いた。芸能レポーターの平田昇二氏が解説する。
「加護と同じアイドルグループにいた辻希美(28)が、ブログで500万円以上の月収を得ていると3年ほど前に週刊誌で報じられましたが、他にも本業以上に稼ぐブログ芸能人は多い。加護が移ったアメブロは規模も報酬もメジャーリーグのような存在。加護のように一線を退いたB級芸能人でも、月に300万円はラクに稼げるんです」
アメブロといえば、上地雄輔や中川翔子らカリスマブロガーを抱える老舗サイト。しかし、他のIT企業が続々とブログ運営に参入したことで、近年は芸能人の争奪戦が激化しているという。ITジャーナリストの井上トシユキ氏が言う。
「多くのアクセスを集める芸能人は、どの運営会社にとっても喉から手が出るほど欲しい存在で、引き抜き行為は以前からありました。効率よく稼げる商材ツールなどを提示して、『うちのほうが稼げますよ』と営業をかけるんです」
アメブロを猛追するのが、スマホの交流アプリと連動するLINEブログだ。昨年にはきゃりーぱみゅぱみゅやベッキー、美奈子ら、アメブロの住人が同ブログに引っ越した。
「有名ブロガーには移籍金も出たと聞いています。また、アメブロではアクセスが少なくて稼げなかった人でも、LINEブログでは更新した回数によって報酬が発生するため、安定した収入が見込めるようです。今はほとんどのタレントがLINEスタンプを売っているので、その販促のためにも、こうした乗り換えに拍車がかかりそうです」(前出・平田氏)
こうした逆風の中、2月6日にはアメブロが「ブログオブザイヤー2015」を発表。その授賞式には佐々木健介、後藤真希、土屋太鳳、高橋克典ら豪華ブロガーが集まり、市川海老蔵がプレゼンターを務めた。イベントを取材した前出・平田氏によれば、
「さながら人気ブロガーの流出を食い止める決起集会のようでした」
だが、彼らのようにブログがビジネスになるタレントはごくひと握りだ。月額約10万円のブログ収入を得ているタレントが最新事情を明かす。
「アメブロはランキングの上位がほぼ固まっていて、のし上がっていくのは難しい。そこで知人に勧められたのが、移籍金目当てに運営会社をちょくちょく変更する裏ワザ。契約期間が決まっているので、そう頻繁に変えるわけにはいきませんが、ダラダラと同じところにとどまるより稼げますよ」
また、ブログで稼ぐうえでは「炎上」も大きな武器になるという。現在、注目されているのが、3年前の肉食不倫騒動以降、仕事が激減した矢口真里(33)だ。
「先日、関西ローカルの番組に出演し、ベッキーの不倫騒動について『女性はけっこう浮気している』と持論を展開。矢口のブログは炎上し、コメント欄には膨大な数の批判が寄せられました。しかし、結果的にブログのランキングが急上昇。ブログ界では先輩に当たる辻からいろいろレクチャーを受けているようで、ネットでは炎上商法だと指摘されています」(前出・平田氏)
加護や矢口も、辻のようなブログ長者になれるのだろうか。
「今後普及が予想されるアップルウォッチや眼鏡型端末のグーグルグラスを使いこなせば、よりリアルタイムでブログの更新が可能になる。他のブログにはない臨場感で勝負してほしいですね」(前出・井上氏)
本業のタレント活動でも意地を見せてほしいものだ。