唯一の見どころだったのに‥‥。これほど早く公開前の映画作品に赤信号が灯っているのも珍しい。
若い世代から人気を獲得中のタレント、西内まりやが、スクリーンで「キューティーハニー」を演じることを発表。ところが、往年のハニーファンを牽制するように「色っぽさ封印」を打ち出したことで、ネット上では「ハニーフラッシュが嫌なら悪役でもやれよ!」「そんなものいったい誰が観るんだ?」「007がアクションはやりませんと言っているのと同じ」と、一斉にシラケ状態になっている。
「すでに公開されている格闘シーンを見ると、確かにコスチュームは原作とはまったく違いますね。肌見せが一切なく、色っぽさのカケラもありません。西内は“いい意味で裏切りたい”といったような発言をしていますが、事務所と本人が単にセクシーシーンを嫌ったのでしょう。完全に悪い意味でファンを裏切っています。その分、CGを使ったアクションシーンに力を入れるということですが、CGを駆使したバトルなど、ハリウッドのアメコミものに掃いて捨てるほどあります。もともと彼女のファンである若い女性たちが観に行くようなコンテンツでもありませんし、キューティーハニー世代の男性ファンも観ないでしょう。うわべは『楽しみだ』と太鼓持ちをしているメディアの間でも、じつは“大コケ確実”と言われています」(エンタメ誌編集者)
永井豪の原作で大コケしたといえば、某人気映画評論家が100点満点中2点をつけた伝説の駄作「デビルマン」(04年公開)が有名だが、西内の「キューティーハニー」は、その二の舞になることが危惧されている。
「実写版でコケるのではと言われていた『ヤッターマン』が、深田恭子が演じたドロンジョのセクシーコスチュームで男性ファンを魅了し大ヒットしました。西内もドロンジョを見習って欲しかったですね。プロであるなら、ある程度のセクシーは観客動員のために頑張って、さらにアクションとストーリーでも納得させるものを作ればよかった。はっきり言ってガッカリです」(前出・エンタメ誌編集者)
公開前にここまで言われるのも気の毒だが、それほどファンの多い原作であることの裏返し。「女優」西内まりやの前途は多難なようだ。
(田中康)